シカゴ連銀総裁:緩やかな引き締めが望ましい-利上げは近い

  • コアインフレ率が上昇するまでは政策金利を低水準にとどめるべきだ
  • エバンス総裁がシドニーで講演-拙速な引き締めには高い社会的費用

シカゴ連銀のエバンス総裁は11日、米経済は恐らく完全雇用ではなく、インフレ率は依然目標を下回っていると述べ、コアインフレ率が上昇するまでは政策金利を低水準にとどめるべきだと主張した。

  エバンス総裁はシドニーでの講演テキストで、「労働力の質向上を通じて長期にわたる一段と力強い成長を実現するには、グレートリセッション(大不況)で被った打撃の修復が引き続き重要となる」と指摘。「米国は完全雇用だという間違った推測や、時期尚早な政策引き締めは特に高い社会的費用をもたらす」と分析した。

  エバンス総裁は米金融政策は「近いうちに変更されるだろう」と、先週の講演と同じ見解を示した。9月20、21両日に開かれた連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録はワシントンで12日公表される。同総裁は今年、FOMC投票メンバーでない。

  エバンス総裁はインフレ率が確実に当局目標の2%に到達するよう、インフレ率が2%に近づくまで待ってから利上げを実施すべきだと主張。「われわれが次に動く際、その後の利上げはインフレ指標にさらに前向きの進展が見られるかどうかで決まるということもFOMCが伝達することが望ましいと思う」とし、「2%の目標に割合早く、持続的かつシンメトリックに到達するのを支援するような経済・金融状況をFOMCが目指していると世間を安心させるのには、それが役立つだろう」と説明した。次回FOMCは11月1、2両日に開かれる。

原題:Evans Pushes Go-Slow Tightening Pace as Next Fed Rate Hike Looms(抜粋)

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