米国株強気相場への大きな脅威、消える公算-当てにならない市場予想

  • アナリストの7-9月小幅減益予想でも企業利益の縮小期は終了も
  • 企業利益が長期低迷から脱却した9回中7回のケースで株価が上昇

アナリスト予想によれば、企業利益の後退局面は1年半に及ぶとみられるが、これまでほぼ完璧に企業利益を過小評価してきた市場予想の実績から考えれば、今回も予想通りにならない公算が大きい。

  アナリスト予想ではS&P500種株価指数構成企業の7ー9月期純利益は1.6%減と予想されているが、見込まれる減益率が極めて小幅であるため、予想より良好な決算発表が続けば、最終的に全体で増益決算に転じることはほぼ確実で、株式の強気派にとってこの上ない好機だ。不振からの脱却は株式相場の好調期の前触れとなるケースが多かったことが過去のデータに示されている。

  一見すると、7-9月期は純利益が再び減少したようで、アナリスト予想は8月に減益予想に転じ、ここ数週間は着実に悲観論が広がっている。ただ、米企業利益は過去5年間にアナリスト予想を平均3.6ポイント上回っており、今回もその通りとなれば、1.6%の減益予想が最終的には増益決算に転じることになる。

  S&P500種の強気相場が9年目に入るとの確証を探る投資家にとって、企業利益の鈍化が終わることは吉兆だ。企業利益が長期低迷から脱却した9回の事例では、7回のケースで株価が上昇。翌年のS&P500種上昇率は平均で12%と、過去80年の年平均リターンのプラス6.3%を上回る。現在と同様、利益縮小が経済のリセッション(景気後退)を伴わなかった過去3回のケースでは、株価は平均で13%上昇した。

原題:Major Threat to Bull Market in U.S. Stocks Poised to Die Out (3)(抜粋)

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