米共和党、トランプ氏への対応分かれる-下院議長は選挙応援せず

更新日時
  • ライアン下院議長はトランプ氏の支持撤回は踏みとどまった
  • トランプ氏の粗野な発言を受けて共和党は迷走

米共和党全国委員会(RNC)のプリーバス委員長は10日、同党の大統領候補ドナルド・トランプ氏の選挙戦への支持をまとめるために、早急に参加者を集めて電話会議を開いた。ポール・ライアン下院議長はその数時間前、トランプ氏が粗野な発言を行った2005年の動画が公開されたことを受けて、同氏の擁護も選挙応援もしない意向を示していた。

  RNCのメンバーであるブルース・アッシュ氏によると、プリーバス委員長はトランプ氏を引き続き支持する意向を示し、電話会議の参加者は誰も同委員長の姿勢に反対しなかった。副大統領候補のインディアナ州知事、マイク・ペンス氏も同日、トランプ氏を全面的に擁護する考えを示した。

  共和党の電話会議に参加した関係者によれば、ライアン議長は下院共和党議員らに、「選挙区で自分にとって最善の事だけをすればよい」と語り、大統領選よりも共和党の下院での過半数議席維持に集中する意向を示した。ただ同議長は、トランプ氏への支持を撤回することはなかった。また共和党の一般党員との電話会議でライアン氏は、「ドナルド・トランプ氏を擁護できない」と述べたという。

  これを受けてトランプ氏は10日午後にライアン氏をツイートで攻撃。ライアン氏は「予算の均衡や雇用、不法移民の問題にもっと時間を割くべきであり、共和党大統領候補を批判して時間を無駄にすべきではない」と指摘した。

ライアン下院議長

Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg

  一方、副大統領候補のペンス氏はこの日、選挙戦撤退の観測を否定。9日夜のテレビ討論会でのトランプ氏のパフォーマンスを称賛した。ペンス氏は撤退しない姿勢を示すことで、週末に広がった共和党内のトランプ氏の不支持拡大に歯止めをかけようとした。

  ペンス氏はノースカロライナ州シャーロットのタウンホールミーティングで、「度量の大きい人物でなければ自分の間違いを悟って誤りを認め、謙虚に謝罪して事実を公開し、批判を甘んじて受け入れられない。トランプ氏は昨晩、度量の大きさを示した」と語った。
 
  原題:Republicans Split Over Trump After Ryan Backs Away From Nominee(抜粋)

(1、2段落目に共和党全国委員長の対応を追加して更新します.)
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