欧州債(10日):ポルトガル債、6月来の大幅高-格付け維持との見方で

  • DBRS、ポルトガル財政を「極めて堅固」と評価-財務相
  • センテーノ財務相は7日のDBRSとの会合後にインタビューで発言

10日の欧州債市場ではポルトガル国債が6月以来の大幅高となった。センテーノ財務相は格付け会社DBRSから同国の財政再建努力が前向きな評価を受けたことを明らかにした。これを手掛かりに、ポルトガルが投資適格級を維持できるとの見方が強まった。

センテーノ財務相

Photographer: Luke MacGregor *** Local Caption *** Mario Centeno

  センテーノ財務相は7日、DBRSとの昼食会終了後にワシントンでインタビューに応じ「極めて前向きなコメントと指摘を受けた」と発言。「基本的にDBRSの立場は、ポルトガルの財政状況に極めて満足しており、非常に堅固だと評価している。われわれが期待するところは当然、ポルトガルの格付けないし見通しを現状から変えないことだ」と語った。

  ポルトガルの格付けはフィッチ・レーティングスとムーディーズ・インベスターズ・サービス、S&Pグローバル・レーティングスの3社で投資不適格とされているが、DBRSが4月の見直しで適格級に据え置いたため、同国債は引き続き欧州中央銀行(ECB)の債券購入プログラムの対象に踏みとどまっている。DBRSの次回見直し予定は21日。この1週間前に、ポルトガル政府は2017年度予算を明らかにする。

  ダンスケ銀行(コペンハーゲン)の債券調査責任者、アルネ・ローマン・ラスムセン氏は、「ポルトガル国債の過去数週間のパフォーマンスはかなり悪かったが、DBRSが格付けを維持するとのニュースが現在、ちょっとした支援材料となっている」とし、「14日発表の予算案に注目している。内容に問題はなく、DBRSが21日にジャンク級に引き下げることはないとの見方を支えるものだろうと、弊社では考えている」と語った。

  ロンドン時間午後5時現在、ポルトガル10年債利回りは前週末比14ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の3.44%。これは6月28日以来の大きな下げ。前週末7日は2月以来の高水準に達していた。

原題:Portugal Bonds Jump Most Since June as DBRS Seen ‘Positive’ (2)(抜粋)

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