10月10日の海外株式・債券・為替・商品市場

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欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は 次の通り。

◎NY外為:ドル上昇、年内の米利上げ観測強まる

  10日のニューヨーク外国為替市場ではドルが上昇。トレーダーらは年末までに米国で政策金利が引き上げられるとの確信を強めている。

  ドルは主要10通貨の大半に対して上昇。先物市場の動向によれば、12月までの利上げ確率は68%として織り込まれている。12日には9月20-21日に行われた米連邦公開市場委員会(FOMC)会合の議事録が公表される。イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長は14日にボストンで講演する。

  トロント・ドミニオン銀行の通貨戦略の欧州責任者、ネッド・ランペルティン氏(ロンドン在勤)は「統計内容は12月利上げへの軌道が続いていることを示唆するが、まだ決定打ではない」と述べた。

  ニューヨーク時間午後5時現在、ドルは対円で0.6%上昇して1ドル=103円61銭。先週末は0.9%下げた。ドルはユーロに対して0.6%上昇して1ユーロ=1.1139ドル。この日はコロンブスデーの祝日で米国債は休場だった。外国為替取引も薄商いとなった。
INGグループの通貨戦略責任者クリス・ターナー氏は「短期的にはドルはまずまずだろう。今週は持ちこたえるはずだ」と述べた。INGは2017年3月の利上げを見込んでいる。
原題:Dollar Strengthens as Bulls Wager Fed Rate Increase Is in Sight(抜粋) 

◎米国株:反発、OPEC正式合意の期待でエネルギー株上昇

  10日の米国株式相場は反発。主要産油国が石油輸出国機構(OPEC)と減産協調するとの見方から原油相場が上昇し、エネルギー株主導で株式も上昇した。

  サウジアラビアは他の産油国が協力の意思を表明していることを明らかにし、ロシアのプーチン大統領は合意を支持する意向を確認した。これを背景に原油相場は1年ぶり高値を付け、株式市場ではエネルギー株が買われた。

  S&P500種株価指数は前営業日比0.5%高の2163.66で終了。ダウ工業株30種平均は88.55ドル(0.5%)高の18329.04ドルで終えた。

  ピープルズ・ユナイテッド・ウェルス・マネジメントのチーフ株式ストラテジスト、ジョン・コンロン氏は「この日の上昇は、プーチン大統領が増産凍結や減産を前向きに考えていると明らかにしたことが理由のようだ。今後3週間は決算発表シーズンが注目を集める。企業決算で、金利や原油をめぐる協議は脇に追いやられるだろう」と語った。

  S&P500種構成企業の第3四半期決算について、アナリストの予想は1.6%の減益となっている。アナリストは8月の時点で減益を予想し、ここ数週間でさらに悲観的な見方が広がっている。一方、業績は過去5年、予想を平均3.6ポイント上回っている。今回もそうなった場合、減益が予想されていた第3四半期は実際には増益決算となる。

  BMOグローバル・アセット・マネジメントの運用担当者、ジョン・アダムズ氏は「来年、リセッション(景気後退)入りする確率が高まっているとの声は多いが、今は景気循環の後半ではなく中盤にあると当社はなお考えている」と発言。景気拡大の継続は「業績を押し上げる」と述べた。

  11日のアルコアから決算シーズンが幕を開ける。JPモルガンは14日に発表予定。S&P500種の金融株の構成企業は4%増益と、全11セクターで首位になると予想されている。金融株を除けば、利益は2.7%減が見込まれている。予想によると、エネルギー株の構成企業は67%減と、最も足を引っ張るセクター。ブルームバーグがまとめたデータによれば、エネルギー株を除けば1.6%の増益決算が見込まれる。  
原題:Stocks Rise With Oil on OPEC Deal Outlook; Mexico’s Peso Climbs(抜粋)
Major Threat to Bull Market in U.S. Stocks Poised to Die Out (3)(抜粋) 

◎米国債:コロンブスデーの祝日で休場

  取引は11日に再開される。

◎NY金:反発、先週の3年ぶり大幅安でETFに押し目買い

  10日のニューヨーク金先物相場は反発。先週は週間ベースで約3年ぶりの大幅安となっていた。金連動型上場投資信託(ETF)に買いが集まり、ETFを通じた保有量は2013年ぶりの高水準となった。

  RJOフューチャーズ(シカゴ)のシニアマーケットストラテジスト、フィル・ストライブル氏は電話インタビューで、「価格があれほど低くなれば、金連動型ETFや金現物に買いが入る」と指摘。「値を戻す可能性があるとの見方から、投資家は割引価格で買っている」と述べた。

  ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は前週末比0.7%高の1オンス=1260.40ドルで終了。上昇は約1週間ぶりで、上げ幅はこの2週間で最大。

  銀先物12月限は1.6%高の17.659ドルと、9月22日以降で最大の上昇。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のプラチナとパラジウムも値上がりした。
原題:Gold Rebounds From Worst Week in Years on ETF Bargain Hunting(抜粋)

◎NY原油:急反発、約1年ぶり高値-OPEC正式合意を楽観

  10日のニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が急反発し、約1年ぶり高値で引けた。石油輸出国機構(OPEC)は減産合意を正式にまとめられるとサウジアラビアが楽観を示し、ロシアは減産合意が成立すればこれに参加する可能性があると明らかにした。

  みずほセキュリティーズUSA(ニューヨーク)の先物部門ディレクター、ボブ・ヨーガー氏は「ニュース主導の相場展開だ。イスタンブールに産油国が勢ぞろいしている間はこの状況は続く」と指摘。「まずサウジの発言が伝えられ相場はプラス圏に浮上し、さらにロシアのコメントで勢い付いた」と説明した。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)原油先物11月限は前営業日比1.54ドル(3.09%)高い1バレル=51.35ドルで終了。終値ベースで2015年7月15日以来の高値。ロンドンICEのブレント12月限は1.21ドル(2.3%)上昇の53.14ドル。
原題:Oil Rises to Highest in More Than Year Amid Output Deal Optimism(抜粋)

◎欧州株:上昇、原油高で石油株に買い-鉱業株も上げる

  10日の欧州株式相場は4営業日ぶりに上昇。原油高で石油株が買われたほか、域内経済が改善しつつあるとの兆しを手掛かりに自動車株も値上がりした。

  指標のストックス欧州600指数は前週末比0.7%高の341.98で終了。一時は0.6%下げた。ノルウェーのトタルと英蘭系ロイヤル・ダッチ・シェルが石油・ガス株の上げを主導し、業種別19指数の中で上昇率首位となった。リオ・ティントやBHPビリトンなどの鉱業株も高い。自動車株ではダイムラーとフォルクスワーゲン(VW)、BMWの上げが目立った。西欧市場の主要株価指数はいずれも上げ、ドイツとイタリアの株価指数が好調だった。

  サウジアラビアが石油輸出国機構(OPEC)の減産合意に楽観を表明したほか、ロシアが取り組みを支援する方針を示したことで、原油相場は1年ぶり高値に達した。イタリアの鉱工業生産は2カ月連続で増えたほか、先週発表されたドイツとフランスの鉱工業生産も予想を上回る伸びだった。

  ロンバー・オディエのストラテジスト、サミー・チャー氏(ジュネーブ在勤)は、「OPECの合意に協調するとのロシアの表明が、前向きなセンチメントを創り出している」と発言。「自動車株も買われた。経済指標の上向きと原油をめぐる動きで、リスク意欲が改善したためだ」との述べた。
原題:European Stocks Rise as Oil Boosts Energy Producers, Miners Gain(抜粋)

◎欧州債:ポルトガル債、6月来の大幅高-格付け維持との見方で

  10日の欧州債市場ではポルトガル国債が6月以来の大幅高となった。センテーノ財務相は格付け会社DBRSから同国の財政再建努力が前向きな評価を受けたことを明らかにした。これを手掛かりに、ポルトガルが投資適格級を維持できるとの見方が強まった。

  センテーノ財務相は7日、DBRSとの昼食会終了後にワシントンでインタビューに応じ「極めて前向きなコメントと指摘を受けた」と発言。「基本的にDBRSの立場は、ポルトガルの財政状況に極めて満足しており、非常に堅固だと評価している。われわれが期待するところは当然、ポルトガルの格付けないし見通しを現状から変えないことだ」と語った。

  ポルトガルの格付けはフィッチ・レーティングスとムーディーズ・インベスターズ・サービス、S&Pグローバル・レーティングスの3社で投資不適格とされているが、DBRSが4月の見直しで適格級に据え置いたため、同国債は引き続き欧州中央銀行(ECB)の債券購入プログラムの対象に踏みとどまっている。DBRSの次回見直し予定は21日。この1週間前に、ポルトガル政府は2017年度予算を明らかにする。

  ダンスケ銀行(コペンハーゲン)の債券調査責任者、アルネ・ローマン・ラスムセン氏は、「ポルトガル国債の過去数週間のパフォーマンスはかなり悪かったが、DBRSが格付けを維持するとのニュースが現在、ちょっとした支援材料となっている」とし、「14日発表の予算案に注目している。内容に問題はなく、DBRSが21日にジャンク級に引き下げることはないとの見方を支えるものだろうと、弊社では考えている」と語った。

  ロンドン時間午後5時現在、ポルトガル10年債利回りは前週末比14ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の3.44%。これは6月28日以来の大きな下げ。前週末7日は2月以来の高水準に達していた。
原題:Portugal Bonds Jump Most Since June as DBRS Seen ‘Positive’ (2)(抜粋)

(米国株を更新します.)
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