FRB副議長、米金融当局が後手に回るリスクはほとんどないとの見方

  • 9月のFOMCでの据え置き決定は「際どい判定」だったと副議長
  • 労働市場の状況は力強さを増しつつあるとフィッシャー副議長

米連邦準備制度理事会(FRB)のフィッシャー副議長は、金融当局が利上げを長く待ち過ぎるリスクはほとんどないとの見方を示唆する一方で、先月の金利据え置きの決定は「際どい判定」だったと語った。

  副議長は9日のワシントンでの講演原稿で、「金融政策は緩やかに緩和的であるにすぎないため、近い将来に後手に回るリスクはほとんどないとみられ、今後数年間にわたって金融政策を中立なスタンス状態に持っていく上で、フェデラルファンド(FF)金利の漸進的な引き上げで十分な可能性が高い」と指摘した。

  エコノミストやトレーダーらの多くは、12月に0.25ポイントの利上げがあると予想している。米連邦公開市場委員会(FOMC)は先月、FF金利誘導目標のレンジを0.25-0.50%で据え置くことを決定。3人のメンバーが利上げを主張して反対票を投じていた。フィッシャー副議長は、労働市場の改善と景気のより幅広い改善を背景に、この据え置き決定を「際どい判定」と表現した。

  「FF金利の誘導目標を据え置いたのは、米経済に対する信頼感の欠如を反映したものではない。労働市場にはさらに若干の改善余地が残ることに加え、インフレ率がわれわれの目標の2%を下回り続けているためで、目標に向けた達成度合いについてさらに見極めていくことを選択した」と副議長は語った。

  フィッシャー副議長は、米経済は完全雇用に近い状況にあり、家計消費は今年後半も景気のけん引役であり続けると予想。「労働市場の状況は力強さを増しつつあり、それが継続すると予想する。インフレ率は低位にとどまっているものの、目標の2%に向け徐々に上昇すると見込んでいる」と語った。7日に発表された9月の非農業部門新規雇用者数は15万6000人だった。

原題:Fischer Sees Little Risk of Fed Falling Behind the Curve (1)(抜粋)

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