債券下落、30年入札控えスティープ化圧力-日銀オペ通知なしで一段安

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  • 長期金利がマイナス0.05%に上昇、9月23日以来の水準
  • リスクオンの流れからグローバルに債券売り圧力強い-バークレイズ

債券相場は下落。日本銀行の新しい政策枠組み下で超長期金利などの上昇めどを探る動きが続く中、30年利付国債の入札を翌日に控えて売り圧力が掛かった。

  11日の現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の344回債利回りは、日本相互証券が公表した前週末午後3時時点の参照値と比べて1.5ベーシスポイント(bp)高いマイナス0.055%で取引を開始。その後はマイナス0.05%と9月23日以来の水準まで上昇している。

  超長期債は軒並み下落し、利回りはスティープ(傾斜)化した。新発20年物の158回債利回りは一時2bp高い0.405%、新発30年物52回債利回りは2bp上昇の0.525%と、ともに9月21日以来の高水準を付けた。新発40年物の9回債利回りは2.5bp高の0.61%と9月16日以来の水準まで切り上げた。

日銀本店

Photographer: Akio Kon/Bloomberg

  バークレイズ証券の押久保直也債券ストラテジストは、「30年債入札を控えてそれに伴うポジション調整圧力がある」とした上で、「円安・株高・原油高と、リスクオンの流れから債券はグローバルに売り圧力が高まっている」と指摘。「日本国債は長いところで金利水準が調整しているという流れ」と付け加えた。

  長期国債先物市場で中心限月12月物は、前週末比8銭安の151円91銭で開始。日銀が午前の金融調節で長期国債買い入れオペの通知をしなかったことで下げ幅を拡大し、一時151円75銭と日中取引ベースで9月26日以来の安値を付けた。その後は151円台後半でのもみ合いが続き、結局は18銭安の151円81銭で引けた。

  東京株式相場は上昇。日経平均株価の終値は1%高の17024円76銭で引けた。ドル・円相場は一時2営業日ぶりに1ドル=104円台に上昇。米国の年内利上げ観測や原油高・株高を受けたリスク選好の流れを背景にドル買い・円売りが優勢となっている。

30年債入札

  財務省は12日に30年利付国債の価格競争入札を実施する。発行予定額は8000億円程度。52回債のリオープン発行となり、表面利率は0.5%に据え置きとなる見込み。

  SMBC日興証券の竹山聡一金利ストラテジストは、30年債入札について、「0.5%台は日銀が長短金利操作を導入した当時の水準なので、大体これくらいが上限とみられており、ここで需要が出てきて金利の上昇が止まるのかが焦点だ」と指摘。「仮に需要が盛り上がらず、もう少し金利が上がった場合、日銀が対応してくるかに注目していくことになる」と述べた。

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