トランプ氏、クリントン氏と2回目対決へ-女性蔑視発言で最大の危機

米ミズーリ州セントルイスで9日夜開かれる米大統領選の民主、共和両党候補による第2回テレビ討論会を控え、共和党ドナルド・トランプ氏の選挙戦は危機に陥っている。共和党内で選挙戦からの撤退を求める声が広がる中で、今回の討論会はトランプ氏にとって自らの政治生命をかけた闘いとなる可能性もある。

  トランプ氏が女性について下品で蔑視的な言葉で語る動画が公開されたことで、同氏や共和党はこれまでで最大の危機に直面している。この女性蔑視発言を受けて、共和党の現職議員の間ではトランプ氏から距離を置く姿勢が広がっているほか、同氏に大統領選からの撤退を要求する声が相次いでいる。

ドナルド・トランプ氏とヒラリー・クリントン氏

Photographer: Paul J. Richards/AFP via Getty Images

  討論会は米東部時間9日午後9時(日本時間10日午前10時)にワシントン大学で始まる。共和党指導者の一部は、トランプ氏が民主党候補ヒラリー・クリントン氏の夫、ビル・クリントン元米大統領の不倫を持ち出してヒラリー氏を攻撃することで、事態をさらに悪化させると懸念している。たとえトランプ氏が遺憾の意を表明したとしても、ダメージが大き過ぎるため巻き返しは不可能だというのが多くの政治ストラテジストが達している結論だ。

  2008年の大統領選で共和党候補だったジョン・マケイン上院議員の側近だったスティーブ・シュミット氏は、「これでおしまいだ。今回は修復不可能だ。討論会はほぼ確実に失敗となるだろう」と指摘した。

原題:Trump Heads for Clinton Showdown, Last Chance to Stem Damage (1)(抜粋)

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