「誰も備えていなかった」わずか2分ポンド急落-スイスを市場想起も

  • 外国為替市場でコンピューター取引が果たす役割が拡大
  • ポンド急落はスイス・ショックを一部のディーラーに思い起こさせた

デレク・マンフォード氏にとって、外国為替市場の動きを解き明かすことは日々の仕事だが、今回の出来事については説明できなかった。

  7日のアジア時間朝の取引で、主要通貨で4番目に活発に取引される英ポンドがわずか2分の間に6%余り下落し、約31年ぶりの安値を更新した。為替と金利のリスクについて企業に助言するマンフォード氏は、急いで理由を解明しようとした。英国の欧州連合(EU)離脱に対し、フランスのオランド大統領が強硬なアプローチを求めているとの観測や、「タイプミス」との使い古されたうわさが市場に流れたが、これほどの大きな下げの理由として納得のいく説明は得られなかった。

  ロッチフォード・キャピタルのディレクターを務めるマンフォード氏(シドニー在勤)は、「想定されるトリガー(誘因)と整合性がとれない動きだった」と指摘した。同氏や他の多くの市場関係者は、コンピューターを駆使するトレーダーによって売りが増幅された可能性が高いという見方では一致している。

  今回の出来事はまた、2015年1月にスイス国立銀行(中央銀行)が対ユーロの為替レート上限を突然撤廃し、スイス・フランが40%余り急騰したショックを一部のディーラーに想起させた。シンクマーケッツのシニア市場アナリスト、マット・シンプソン氏(シンガポール在勤)は、ポンド急落に「誰も備えていなかった」と述べた。

原題:Pound’s Two-Minute Mystery Crash Puts Spotlight on Robot Traders(抜粋)

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