EU離脱選択後の英国経済、いったいどこに向かうのか

  • IMF年次総会に参集の当局者、投資家、エコノミストも当惑
  • ハモンド財務相はインタビューで不安の打ち消しに努める

国際通貨基金(IMF)年次総会など国際金融会議のためにワシントンに今週集まった大多数の人々にとって、欧州連合(EU)離脱選択後の英国経済がどこに向かっているのかは雲をつかむような状態だ。

  ハモンド英財務相は6日、ブルームバーグテレビジョンのインタビューで「英政府はビジネス界重視の政府だ」と語り、不安の打ち消しに努めた。だが、各国・地域の当局者や投資家、エコノミストは口々に何が英国の戦略であるかについて当惑を表明した。

  それというのも、同財務相の発言に先立つ数日前、メイ首相がたとえ英国経済に打撃を及ぼすことになっても厳格な移民規制を優先するなど、いわゆる「ハードな」EU離脱を追求する可能性を強く示唆したためだ。このため、EUとの将来の関係だけでなく向こう何十年にもわたる経済的帰結を左右する重要な交渉に、英国がかじを欠いたまま臨むことになるリスクがあると、識者らはみている。

欧州委員会のドムブロフスキス副委員長

Photographer: Jasper Juinen/Bloomberg

  ブラックロックでマルチアセット戦略のチーフマクロストラテジストを務めるルパート・ハリソン氏はワシントンでのイベントで、「英政府は何が自国の交渉上の優先事項なのかよく分かっていない」と述べるとともに、「極めて微細な二国間交渉を伴った、非常にハードなEU離脱に向かうだろう」との見方を示した。

  欧州委員会のドムブロフスキス副委員長は6日、ワシントンのピーターソン国際経済研究所でのイベントで英国に対し、「将来の希望を明確にする必要がある」とし、「そうすることによってのみ、英国民投票の結果が生み出した不透明な状態をストップさせることができる」とコメントした。

原題:Britain’s Brexit Confusion Abounds as IMF Huddles in Washington(抜粋)

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