英ポンドの対ドル相場がアジア時間朝の取引で一時6.1%下落した。英国民投票で欧州連合(EU)離脱が選択された今年6月以来の大幅な下げとなったが、トレーダーはすぐにその理由を説明できないでいる。

  ブルームバーグが集計したデータによれば、ポンドは一時1ポンド=1.1841ドルと1985年3月26日以来の安値を付けた。トレーダーらは、コンピューターを駆使する注文が下げの引き金となり、アジアの早朝時間帯の流動性の薄さが値動きを増幅させたのではないかと疑い、ヒューマンエラーや「タイプミス」の可能性もあるとみている。また、英国はEU離脱の報いを受ける必要があるとのフランスのオランド大統領の発言を英紙フィナンシャル・タイムズ(オンライン版)が報じており、この記事が原因だと指摘する向きもある。

英ポンド紙幣
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Photographer: Simon Dawson/Bloomberg

  IGの市場アナリスト、アンガス・ニコルソン氏(メルボルン在勤)は「EU離脱に関するオランド仏大統領のスピーチを基にFTが報じた記事をきっかけにアルゴリズムが引き起こしたフラッシュクラッシュのようだ。アジア時間は取引高が小さいので、他のアルゴリズムも引きずられて下落を増幅させたのだろう」と分析した。

原題:Pound Flash Crash Baffles Traders as Algorithms Blamed for Slump(抜粋)

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