シドニーから18キロ離れた中古物件7000万円超-豪住宅ブームの震源地

  • 土地取得の最後のチャンスと懸念する買い手が物件を見ずに購入も
  • シドニーの住宅価格は今年1-9月で14%上昇-コアロジック

オーストラリアの住宅価格が上昇し続けている。政治家は相場抑制策が機能していると言うが、シドニーの繁華街から数マイルも離れた取り壊してもいいような中古住宅が100万豪ドル(約7860万円)近くで売れた。

  豪住宅ブームの震源地は、住宅が不足しているシドニー市内とその郊外だ。銀行各行は昨年、不動産融資の貸し出しを引き締めたが、それでも住宅は値上がりしている。

シドニー郊外の住宅地

Photographer: Ian Waldie/Bloomberg

  不動産仲介のリチャードソン・アンド・レンチで競売の責任者を務めるピーター・ボールドウィン氏は、土地を持てる最後のチャンスかもしれないと懸念する一部の買い手は物件を見もせずに住宅を購入していると指摘。27年の経験を持つ同氏は一般的に買い手市場である春にこれほど販売物件が少なかったことはないと話し、住宅不足で「市場の好調が続く」と予想する。

  銀行が資本コスト対応で住宅ローン金利を引き上げた後、3年間に及ぶ豪住宅価格の上昇は昨年末にいったん落ち着いたが、人口が増加する中であまりにも少ない販売物件に対し需要が膨らみ、再び勢いを増している。

  コアロジックによれば、シドニーの住宅価格は今年1-9月で14%上昇。豪州の主要都市では9%上昇だ。シドニーの住宅価値は現在、2008年末のほぼ倍。シドニー全域で今売りに出されている住宅は2万戸未満で、5年前の半数にも届かない。

  先週の住宅オークションで、競売人のボールドウォン氏はシドニーの西18キロのグリーンエーカーにあるぱっとしない一戸建て住宅を92万6000豪ドルで販売した。落札価格はこの間取りの住宅の価格中央値を19%上回る。134件の応札があった。同氏によれば、この住宅が売れた主因は住宅そのものではない。買い手はこの住宅を取り壊し新しく家を建てるチャンスを買ったのだという。

原題:Home-Buying Frenzy in Sydney Gnaws at Efforts to Contain Risk(抜粋)

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