不気味な既視感-中国の住宅ブーム、JPモルガンやゴールドマン警告

  • 中国不動産市場のリスク上昇を懸念する声、ドイツ銀なども指摘
  • 上海総合指数は昨年、年初から60%上昇した後に急落した

JPモルガン・アセット・マネジメントのアジア市場担当チーフストラテジスト、許長泰氏は既視感を覚えている。

  現在の中国住宅価格の急上昇に、許氏は昨年の株式相場の熱狂を重ねる。共通項はレバレッジ急増と当局の暗黙の支援などだと、同氏は指摘する。

  最新データによれば、上海の不動産価格は8月に前年同月比31%上昇した。2015年には株式市場で、上海総合指数が年初から6月12日までに60%値上がりした後に急落し、時価総額5兆ドル(約520兆円)の消失を招いた。

  ドイツ銀行グループは先月、中国住宅市場はバブル状態にあると警告。ゴールドマン・サックス・グループは今週に入って、不動産業界全般でリスクが高まっているとの見方を示した。住宅価格は昨年、当局による不動産購入規制の緩和や株式相場の大幅下落を受けて上昇し始めた。深圳など複数の都市は、最近になって制限措置を再び導入している。

中国の集合住宅

Photographer: Qilai Shen/Bloomberg

  許氏は現在の住宅市場について、「手綱を緩めたら野生の馬のように突っ走ってしまう株式市場に似ている」と指摘。「本当に手綱を引いて馬を止めなければならなくなると、今度はアイス・バケツ・チャレンジ(難病研究支援のために氷水をかぶるキャンペーン)のようになり、極端な熱さと冷たさを経験することになる」とし、経済にとって良いことではないと述べた。

原題:China’s Housing Boom Looks a Lot Like Last Year’s Stocks Bubble(抜粋)

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