米エクソンにチャドが7.7兆円の罰金命じる-GDPの5倍余り

  • ロイヤルティーを十分に支払っていないとチャド側は主張
  • チャドは罰金の大半を回収できない公算大と国際法の専門家

米石油会社エクソンモービルは15年間掘削してきたチャドでロイヤルティーを十分に支払っていないとして、740億ドル(約7兆7000億円)の罰金支払いを命じられた。裁判所資料で明らかになった。

  罰金額は世界銀行が130億ドルと推計するチャドの国内総生産(GDP)の5倍余り。エクソンを中心とする企業連合が納税義務を果たしていないとの財務・予算省の申し立てを受け、首都ヌジャメナの裁判所が5日に判断を発表した。資料によると、同裁判所は未払いのロイヤルティー8億1900万ドルの支払いも求めた。

  一方、ロサンゼルスのロヨラ法科大学院で国際法を教えるジェフリー・アティック氏はチャドが罰金の大半を回収できそうにないと予想する。「この判断執行についてチャド以外では誰も協力しないだろう。今回の措置でエクソンはチャド国内に保有するもの全てを失う可能性はあるが、金額が異例の水準であり、同社がチャドで保有する資産がそれに値するとは考えにくい」と話した。

  エクソンの広報担当者トッド・スピトラー氏は6日に電子メールで、「チャドの裁判所の判断には異論があり、次の措置を検討していく。今回の係争は政府の課税能力ではなく、政府が企業連合に対して行ったコミットメントに関するものだ」と反論した。740億ドルの罰金額についてはコメントを控えた。

原題:Exxon Is Hit With Fine From Chad Five Times Country’s GDP (1)(抜粋)

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