米国株:ほぼ変わらず、雇用統計待ち-ハイテク買い・薬品売り

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6日の米株式相場はほぼ変わらず。翌日に発表される雇用統計待ちの気分が強かった。ハイテク株が上昇した一方、薬品株は下げた。

  アップルは3日続伸し、ハイテク株をけん引した。買収・合併観測から一時6.7%上昇したホール・フーズ・マーケットが生活必需品株を押し上げた。一方、マイランが3年ぶり安値を付けるなど薬品株が下落し、ヘルスケア全体を圧迫した。急性アレルギー反応の応急措置に使われる自己注射薬「エピペン」の価格をめぐり議会からマイランへの圧力が続いている。公益事業株は過去14年で最長の連続安をさらに更新した。

  S&P500種株価指数は前日比0.1%高の2160.77で終了。一時は0.4%下げる場面もあったが、欧州中央銀行(ECB)当局者が依然として「緩和モードにある」と発言したため下げ渋った。ダウ工業株30種平均は12.53ドル(0.1%)下落して18268.50ドルで終えた。

  レコン・キャピタル・パートナーズの最高投資責任者(CIO)、 ケビン・ケリー氏は「特に雇用に関しては楽観的な見方の多くが既に織り込まれている。他の指標が全て景気堅調を示唆しているため、今回の雇用統計は予想に沿う内容となるはずだ。市場が12月の利上げを予想しているため、かなり良い数字が出てくる必要があるが、驚くようなものにはならないと思う」と語った。

  翌日の雇用統計と来週からの決算シーズン本格化を前に企業業績や見通しが精彩を欠いたため、センチメントが悪化し、午前中は軟調な場面が目立った。最近の経済統計は予想を上回ることが多く、経済指標の予想とのかい離を示すブルームバーグの指数は前日、8月以降で初めてプラスに転じた。金利先物市場が示す12月の利上げ確率は64%弱。11月の確率は24%近くと、先週の17%から上昇している。

  朝方発表された先週の週間新規失業保険申請件数は1973年以来の低水準近くとなった。より変動の少ない4週移動平均も減少した。7日発表の9月の雇用統計では非農業部門雇用者数は17万2000人増と、前月の15万1000人増から伸びが加速すると予想されている。

  セブン・インベストメント・マネジメント(ロンドン)の投資マネジャー、ベン・クマー氏は「経済はもはや非常時の金利を必要としてない。最近の統計と当局者の成長に対する前向きな発言を受け、投資家はそうした見方を強めており、それはボラティリティのわずかな上昇を許容できることを意味する」と語った。
 
  ウォルマート・ストアーズは3.2%、ヤム・ブランズは1.3%それぞれ下落した。決算発表シーズンを前に両社の示した見通しが失望を誘った。ウォルマートが示した2018年度の利益見通しは一部アナリストの予想を下回った。収入が見通しを下回るとの懸念からアメリカン・エキスプレスも安い。一方、フロリダ州にハリケーン「マシュー」が近づく中、ホーム・デポは2.1%上昇し、3カ月ぶりの大幅高。
    
  原油先物相場が6月以降で初めて1バレル=50ドルを上回ったため、エネルギー株も上昇。シュルンベルジェやオクシデンタル・ペトロリアムが高い。

  公益事業株は10日連続で下落し、2002年9月以降で最長の連続安となった。債券利回りの魅力が高まっており、相対的に配当が高い銘柄を敬遠する動きが続いている。

原題:U.S. Stocks Little Changed as Investors Await Payrolls Report(抜粋)

(第3段落と第5段落以降を追加し、更新します.)
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