米国債:2年債利回りは4カ月ぶり高水準、米金融当局の動向注視

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6日の米国債市場では2年債利回りが約4カ月ぶり高水準となった。市場では米金融政策当局者の発言や鍵を握る雇用統計の発表が待たれている。

  米国債利回りは5日連続で上昇。ブルームバーグ・バークレイズ米国債トータルリターン指数は約3週ぶりの水準に下げた。先物市場が織り込む12月までの利上げ確率は上昇した。

トレーディングルーム

Photographer: Hannelore Foerster/Bloomberg

  ゴールドマン・サックス・グループでグローバルマクロ・市場調査共同責任者を務めるフランチェスコ・ガルザレリ氏(ロンドン在勤)はブルームバーグのインタビューで、「日本銀行や欧州中央銀行(ECB)の量的緩和(QE)のおかげで、米国は大量の金融刺激を輸入した格好になっている。従って利回りカーブのフラット化が顕著となった。インフレ加速に伴い、米金融政策当局は今後数四半期以内にこれを相殺せざるを得なくなるだろう」と述べた。

  ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間午後5時現在、2年債利回りは前日比2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の0.85%。同年債(表面利率0.75%、2018年9月償還)価格は99 26/32。

  ドイツ債や英国債に対する米国債の上乗せ利回りは少なくともここ10年での最大に拡大した。米金融政策当局が唯一、年内利上げを検討している主要な中央銀行であることを反映している。

  10年債利回りは4bp上昇して1.74%、6月以来の高水準で取引を終了した。ガルザレリ氏は、今後4-5年間で同利回りは「3%に向かって徐々に上昇するだろう。これは最も抵抗が少ない場合の見通しだ」と述べた。

  MUFGセキュリティーズアメリカのシニア米国債トレーダー、トーマス・ロス氏(ニューヨーク在勤)は「失業保険申請件数は非常に力強い内容だった。数十年来の低さという水準だ」と述べ、「9月分の統計はこれまでのところ、従来の軌道に戻り始め、米金融政策当局が若干、緩和策を解除できる余地が拡大した」と続けた。

  金利先物市場が示す年内利上げの確率は8月26日以来の高水準となる64%に上昇した。11月の連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ確率も週初の17%から24%に上昇した。

  向こう10年間のインフレ期待値(ブレークイーブンレート)は1.65 ポイントと、5月以来の高水準をつけた。米当局はインフレ目標値を2%としている。

  7日はクリーブランド連銀のメスター総裁やフィッシャー米連邦準備制度理事会(FRB) 副議長、ブレイナードFRB理事、カンザスシティー連銀のジョージ総裁が講演を予定している。

原題:Treasury Short-Term Yields Near Four-Month High on Fed Wagers(抜粋)

(リードと見だしを書き換え、相場を更新し、第5段落以降を追加します.)
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