英財務相がウォール街幹部と6日会談-EU離脱めぐる懸念に対応

  • ハモンド氏は「ハードなEU離脱」をめぐる懸念が広がる中で訪米
  • 英に拠点を置く銀行などは5.3兆円の収入を失う恐れと業界リポート

ハモンド英財務相は6日、英国の欧州連合(EU)離脱に伴い銀行が雇用や業務を英国外に移転するとの懸念に対応し、ロンドンの金融街シティーを守る決意をウォール街の金融業界幹部に伝える見通しだ。

  オズボーン前財務相の後任として7月に就任したハモンド財務相は初の訪米で、シティグループバンク・オブ・ニューヨーク・メロンモルガン・スタンレーゴールドマン・サックス・グループなどの銀行の幹部と会談する。欧州市場への良好なアクセスを金融機関が確保できるEU離脱合意を望む考えを伝える。

  ハモンド氏は英財務省が公表した発表文で、「EUとの関係について将来的なアプローチは最終的にまとまっていないが、英政府の立場は明確だ。われわれは英国の財・サービス貿易にとって最良の合意を望んでいる。シティーが世界一の国際金融センターとしての地位を確実に維持できるよう全力を尽くす」と述べた。

  数日前に公表された業界リポートは、EU離脱交渉で金融機関がパスポート制度や特別な資格を確保できず「ハードなEU離脱」となる場合、英国に拠点を置く銀行や関連ビジネスの収入は400億ポンド(約5兆2700億円)近く失われる恐れがあると警告した。メイ政権の高官3人によれば、英政府はEU離脱交渉で金融セクターを特別扱いしない方針。

原題:Hammond Travels to New York to Reassure Banks Over Brexit(抜粋)

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