保険業界にM&Aの波到来か-SOMPOに続き蘭NNも買収計画発表

  • オランダのNNグループがデルタ・ロイドに買収を提案
  • 低金利がキャッシュフローを圧迫とABNアムロのクライス氏

SOMPOホールディングスとオランダのNNグループによる企業買収計画が、低金利と規制強化に苦しむ保険業界に合併・買収(M&A)の波が到来しつつあることを告げている可能性がある。

  SOMPOは5日、米国で事業展開する損害保険会社エンデュランス・スペシャルティ・ホールディングスを約63億ドル(約6500億円)で買収することで合意したと発表。NNも同日、オランダの保険会社デルタ・ロイドを24億ユーロ(約2800億円)で買収する提案を行ったと公表した。

  ABNアムロ・グループのアムステルダム在勤アナリスト、コール・クライス氏は電話インタビューで、「規制に高コストなどが伴う一方で、低金利がキャッシュフローに対する圧力となっている。大手保険会社はその両方に対応する準備が比較的整っている」と述べ、大手が小さめの保険会社を買収する統合の動きがあると指摘した。

  日本勢では第一生命保険が2014年に米プロテクティブ生命の買収と完全子会社化を発表。住友生命保険は昨年、米シメトラ・ファイナンシャルを約38億ドルで買収することで合意した。

  NNはデルタ・ロイド買収を通じオランダ国内の年金・保険業界での存在感を高めたい考え。KBCセキュリティーズのブリュッセル在勤アナリスト、マティアス・デウィット氏は顧客向けリポートで、「コストと資本、その両方で相乗効果が重要となりそうで、この買収提案は筋が通っている」とコメントした。

  デルタ・ロイドの株価は5日のアムステルダム市場で前日比約28%高の5.28ユーロとなった。09年の新規株式公開(IPO)後で最大の上げだ。NNは1株当たり5.30ユーロでの買収案を提示している。デルタ・ロイドは「条件付きで一方的な」買収提案を受け取ったとし、取締役会が検討しているとコメントした。

原題:Delta Lloyd, Endurance Seen Heralding Spate of Insurance Deals(抜粋)

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