【個別銘柄】富士通が大幅高、原油関連上昇、ABCマト下落

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6日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は以下の通り。

  富士通(6702):前日比5.7%高の568.7円。中国のレノボ・グループ(聯想集団)とパソコン事業を統合する方向で検討していることが明らかになった。両社で合弁会社を設立し、レノボが過半数の株式を取得する計画。東海東京調査センターの石野雅彦アナリストは、営業赤字のパソコン事業は一つの課題だったので、具体的な行動が見えてきた点はポジティブとの見方を示した。日立製作所と同様に総合電機でやや停滞していた構造改革が再び動き始めたという点でも一定以上評価できるとした。

パソコン事業を統合へ

Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

  わらべや日洋ホールディングス(2918):8.2%高の2324円。3-8月期営業利益は前年同期比27%増の30億2700万円だった。納品店舗増加やチルド弁当の好調などで主力の食品関連事業が大幅増益となった。上期業績を踏まえ2017年2月期営業利益予想を33億円から前期比20%増の37億円に上方修正。いちよし経済研究所では、上期実績は会社計画を上回る利益で好印象と評価したうえで、主要納品先セブン-イレブン・ジャパンの積極出店を背景に利益成長局面にあるとの見方に変化はないとし、投資判断「買い」を継続した。

  原油関連:国際石油開発帝石(1605)が3.4%高の950円、石油資源開発(1662)が2.5%高の2364円、出光興産(5019)が4.7%高の2224円など。5日のニューヨーク原油先物11月限は前日比2.3%高の1バレル=49.83ドルで終了。一時は49.97ドルと節目の50ドルに接近した。先週の米原油在庫はアナリストの予想に反し5週連続で減少となったことが好感された。

  エービーシー・マート(2670):6.2%安の6500円。17年2月期営業利益計画を427億円から前期比1.3%増の421億円に下方修正すると5日に発表した。市場予想は437億円。SMBC日興証券では、円高効果による粗利率改善期待を反映して直近の株価が好調だったゆえ、ネガティブな印象は避けられないとの見方を示した。

  テクマトリックス(3762):6.5%高の2418円。ソフトバンクと提携し、遠隔病理プラットフォームの提供を開始したと6日午後に発表した。深刻な病理医不足を解消するため、医療機関と遠隔地の病理医をネットワークで接続し、病理コンサルテーション業務が行える環境を提供する。17年度に医療機関60施設での提供を目指す。

  セブン銀行(8410):3.9%安の319円。コンビニエンスストアのローソンが銀行業への参入に向け、11月に三菱東京UFJ銀行と準備会社を設立することが分かったと5日夕の読売新聞などが報じた。18年中の参入を目指すいう。日本アジア証券の清水三津雄次長は、銀行業務で先行するセブン銀にとって、ローソン参入となれば競合相手となることが嫌気されたとの見方を示した。

  エコートレーディング(7427):9.1%高の675円。17年2月期営業利益予想を2億1500万円から3億円に上方修正した。ペットフードなど売上高は計画並みで推移すると予想したが、在庫管理の徹底や販売管理費の削減が利益を押し上げる見通し。

  アスクル(2678):3.7%高の4190円。発行済み株式総数の1.9%、金額で50億円を上限に自己株を取得すると5日に発表した。取得期間は6日から17年3月31日。

  大日本住友製薬(4506):2.2%安の1905円。同社が公表した開発中の進行性結腸直腸がん治療薬「ナパブカシン」のフェーズ3試験の結果について、モルガン・スタンレーMUFG証券では、悪くないが楽観視はできないとの見方を示した。免疫因子p-STAT3の陽性患者は全体の22%にとどまることや被験者の98%が既存治療4つ以上の経験者であることを考えると、現時点で大きな市場は期待しにくいと分析した。

  ホットリンク(3680):5.7%高の518円。子会社が中国最大のネットポータルサイト「新浪(sina)」、ミニブログサービス「微博(weibo)」の日本での広告・PR販売権を持つ新浪国際・日本グループの4社と業務提携する、と5日に発表した。共同で広告プロモーション業務の企画や開発、販売などを行う。

  フロイント産業(6312):7.3%高の1668円。3-8月期営業利益は前年同期比3.5倍の6億8700万円だった、と5日に発表した。主力の機械部門でジェネリック医薬品業界の旺盛な設備投資需要を背景に造粒・コーティング装置が好調だった。経口剤に使われる機能性添加剤を中心に化成品部門も伸びた。いちよし経済研究所は投資判断「A(買い)」を継続し、フェアバリューは1800円から2000円に引き上げた。

  イーサポートリンク(2493):3%安の1473円。15年12月-16年8月期営業利益は前年同期比23%減の3億5200万円だった、と5日に発表した。大手量販店向け生鮮青果のマーチャンダイジング(MD)システムなどシステム事業は堅調ながら、業務受託事業の低調、運用保守費や人件費などの増加が響いた。

  ウエルシアホールディングス(3141):3.5%高の7090円。3-8月期営業利益は前年同期比52%増の116億円だったと5日に発表した。既存店改装や24時間営業店舗の増加などで売上高が伸びた。いちよし経済研究所は、上期決算は既存店好調や粗利益率改善で大幅営業増益となりポジティブ・サプライズだと評価。積極出店とM&A推進による高成長期待に変化なく、投資判断「買い」を継続した。

  ジェイアイエヌ(3046):3.3%高の5060円。9月の既存店は前年同月比2.5%増だった。従来の定番商品を大幅にリニューアルした「STANDARD」シリーズや、ヴィンテージの世界観を構築した「CLASSIC」シリーズが好調に推移した。

(5段落目にテクマトリックスの記述を追加します.)
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