サムスン電子を標的、エリオット・マネジメントが事業再編要求

  • エリオットの関連会社がサムスンに2社への分割を要請
  • サムスンは新型スマホのリコール問題に対応中

韓国のサムスン電子はアクティビスト(物言う株主)として知られるヘッジファンド運用会社エリオット・マネジメントから事業の再編を迫られている。同社の事業はスマートフォン「ギャラクシー」をはじめ、テレビや半導体、画面ディスプレー、その他の家電製品など広範囲に及ぶ。

  エリオットの関連会社であるブレーク・キャピタルとポッター・キャピタルは5日、サムスンの取締役会に宛てた10ページの公開書簡で、合理化と2社への分割を要請するとともに、30兆ウォン(約2兆8000億円)の特別配当支払いやナスダック市場への事業会社の二重上場、取締役会に3人の外部メンバーを加えることによるガバナンス(企業統治)改善などを求めた。

最新スマホ「ギャラクシーノート7」

Photographer: SeongJoon Cho/Bloomberg

  サムスンを事業会社と持ち株会社に分割することで、組織および税金の両面でプラスの効果が得られるとともに、サムスン株の重しとなっている現在の複雑な一族の株式保有構造などを簡素化できるとエリオットは主張。ナスダック市場での事業会社の二重上場で売買高が膨らみ、主力のエレクトロニクス事業に対する海外投資家のエクスポージャーが拡大してサムスン株の上昇につながるとしている。

  サムスンは長年にわたって会長を務めてきた李健煕氏が入院中で事業運営に関与していないほか、新型スマホ「ギャラクシーノート」がバッテリー不具合による発火問題でリコール(無料の回収・修理)を迫られ対応に追われている。

  ポール・シンガー氏率いるエリオットが経営権を握る両関連会社は、サムスンの約0.62%を保有する。

原題:Samsung Targeted by U.S. Activist Elliott Urging Separation (4)(抜粋)

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