米国株:反発、利上げ観測より経済成長に注目-輸送や銀行が高い

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5日の米株式相場は3日ぶりに上昇。製造業やサービス業の生産加速を示す経済指標を好感し、買いが優勢になった。経済統計を受けて利上げ観測が強まったものの、住宅建設株や輸送株、銀行株が上昇し、金融引き締めへの懸念を打ち消す格好となった。

  米金融当局者は最近、米経済の底堅さを強調しており、7日発表の雇用統計を受けて、経済は利上げに耐え得るほど強いとの当局の見解が強まる可能性がある。

  ハンティントン・トラストのジョン・オーガスティン最高投資責任者(CIO)はこの日の統計について、経済成長によって5四半期連続の減益決算が終わる兆候を期待している投資家には朗報だと指摘。「来年、金融当局が緩和的な政策を解除する上で裁量が増える可能性がある。中央銀行は現在、ボラティリティの根源となっており、第4四半期もそうした状況が続くとみている」と述べた。

NY証取のフロア

Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

  

  S&P500種株価指数は前日比0.4%高の2159.73で終了。ダウ工業株30種平均は112.58ドル(0.6%)上昇して18281.03ドルで終えた。

  12月までの利上げ確率は63%に上昇。利回り曲線のスティープ化から恩恵を受ける銀行株が上げた。ダウ輸送株平均は終値ベースで年初来高値を更新。原油相場が1バレル=50ドルに近づいたため、エネルギー株も高い。

  朝方発表された8月の製造業受注と耐久財受注はともに小幅増加。米供給管理協会(ISM)が3日に発表した9月の製造業総合景況指数は51.5と、前月の49.4から上昇した。同日に発表された9月の米自動車販売はアナリスト予想を上回り、6年にわたる米自動車業界の成長にまだ伸びしろがあることが示された。

  ノーザン・トラストのウェルス・マネジメント部門の最高投資責任者、ケイティ・ニクソン氏は「米経済の基盤は安定しているが、製造業が有意あるいは持続的な加速を示しているわけでは全くない。幸いPMIは50を上回っており、生産活動が縮小していないことを示している」と述べた。  

  原油相場は在庫減少を受けて6月以来の高値に上昇。コノコフィリップスやトランスオーシャンが上げた。一方、ディフェンシブ株は引き続き売られ、通信サービス株は5月以来の安値。公益事業株は過去14年で最長の連続安となった。

原題:U.S. Stock Buyers Look to Growing Economy as Fed Rate Hike Looms(抜粋)

(第5段落以降を追加し、更新します.)
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