IMF:景気回復でも先進国銀行の25%は脆弱-日本は為替変動に弱い

世界経済が回復しても先進国・地域の銀行のほぼ4分の1は成長加速を支えるには力不足でさらなる衝撃に弱いだろうと、国際通貨基金(IMF)が分析した。

  IMFは5日公表した金融安定報告で、約12兆ドル(約1240兆円)の資産をコントロールする銀行が、経済活動拡大と金利上昇、デフォルト減少の好環境下でも脆弱(ぜいじゃく)さが残るだろうと指摘した。そのうち資産8兆5000億ドルを持つのは欧州の銀行だという。  

  銀行は不良債権を減らし、支店閉鎖やセクター統合などの構造改革で収益力を高める必要があると指摘。「旧来のビジネスモデルを調整し、新たな業界の現実と規制の基準に適応することが必要だ」と論じた。各国政府は不良債権処理を容易にするような法改正によって支援することができるとも指摘した。

  世界の金融システムへの短期的リスクは後退したものの、中期的には世界経済の減速と保護主義的政策の広がりによってリスクが増したと分析した。

  日本の銀行については国内の低収益環境のため海外事業を拡大した結果、為替変動の影響を大きく受けるようになったと指摘した。

原題:Economic Recovery Won’t Be Enough for 25% of Banks, IMF Says(抜粋)

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