EU離脱を正確に予想した独ウォーバーグ、英国資産を敬遠

英国の欧州連合(EU)離脱選択を正確に予想した数少ない銀行の1行であるM・M・ウォーバーグは、英国資産を敬遠している。

  同行の資産運用責任者でチーフエコノミストのカールシュテン・クルーデ氏は、英国の株式と債券に対する直接投資をすでに制限し、今後もこの方針を続けると明らかにした。英国株と国債のパフォーマンスは今年の欧州でトップクラスにあるため、同氏は「痛い目」に遭ったという。だが、いわゆる「 ハード・ブレグジット(強硬離脱)」となる様相がますます強まっており、それが資産価格を急落させるだろうとみている。

メイ英首相

Photographer: Chris Ratcliffe/Bloomberg

  M・M・ウォーバーグは218年の歴史を持ち、独ハンブルクを拠点に510億ユーロ(約5兆9000億円)の資産を運用する。クルーデ氏は先週行ったインタビューで「通商協議は複雑きわまりない」と指摘。「2年の協議期間を経て、英国の担当者が全てを交渉しきれなかったことに気づくことになったとしても驚きではない」と語った。

  英国経済をめぐっては、国際通貨基金(IMF)が見通しの上方修正を発表したばかりだ。だがクルーデ氏は、EUとの離脱交渉が来年始まればメイ首相は厳しい壁に突き当たるだろうと予想、これが経済や市場に悪影響を及ぼすことになると述べた。

  英国が目指す移民抑制はEUの規則と衝突するため、サービスや金融セクターについての交渉が難航するだろうだろうとし、「EUはこの問題で非常に厳格だ。それが恐らく極めて大きな経済的影響を及ぼすだろう」との見方を示した。

原題:Bank That Predicted Brexit Is Shunning U.K. Stocks Near Peak (1)(抜粋)

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