債券下落、米債安・円安進行重し-超長期軟調でスティープ化圧力継続

更新日時
  • 20年債利回りが一時0.395%、約2週間ぶり高水準
  • 現行よりスティープニングの方向という見立て-マスミューチュアル

債券相場は下落。予想を上回る経済指標を背景に米利上げ観測が強まる中、前日の米国債相場の軟調推移やドル高・円安の進行を受けて売りが優勢だった。来週に30年債入札を控えて超長期ゾーンの軟調推移が続いて利回り曲線にはスティープ(傾斜)化圧力が掛かった。

  6日の現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の344回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値から一時1ベーシスポイント(bp)高いマイナス0.055%を付けた後、マイナス0.06%で推移した。

  超長期債は続落。新発20年物の158回債利回りは一時1.5bp高い0.395%と9月23日以来の水準まで上昇した。新発30年物52回債利回りは1bp高い0.505%と9月27日以来の水準まで売られた。新発40年物の9回債利回りは0.5bp高の0.575%と9月28日以来の高水準で推移した。  

  マスミューチュアル生命保険運用戦略部の嶋村哲金利統括グループ長は、「基本的に現行よりもスティープニング方向という見立てでいい」と指摘。その上で、「10年は今までのように市場原理の下に動く金利ではなくなった」とし、「20年や30年が長期金利の指標になってきた」と話した。

 終値 安値 高値 前日終値
長期国債先物12月物152円00銭 151円94銭152円05銭152円06銭

超長期債利回りのめど

  三菱UFJモルガン・スタンレー証券の稲留克俊シニア債券ストラテジストは、「10年金利はマイナス0.05%程度で民間の需要が確認されており、一つの目線。そこから売りが膨らんでも日銀がどこかで止める。日銀も金利が下がるときは止めるのは今後難しいだろうが、上昇方向はすぐ止めるだろう」と分析。超長期ゾーンについては、「一応、20年債利回りの0.4%、30年債利回りの0.5%が9月の日銀会合時の現状程度だった。そこから少なくともプラス5bp程度は受け入れるのではないかと推測できる」と読む。
  
  5日の米国債相場は下落。9月の米供給管理協会(ISM)非製造業景況指数が昨年10月以来の高水準となったことを受けて利上げ観測が高まり、2年債利回りは一時0.85%と日中ベースで6月3日以来の水準に上昇した。10年債利回りは2bp高い1.70%程度。

イエレン米FRB議長

Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg via Getty Images

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物価連動債入札

  財務省がこの日実施した表面利率0.1%の10年物価連動国債(21回債)の入札結果によると、最低落札価格は104円80銭と、市場予想の104円75銭を上回った。投資家需要の強弱を反映する応札倍率は3.21倍と、2013年10月以来の高さとなった。

過去の10年物価連動国債の入札結果はこちらをクリックしてください。

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