「ノート7」めぐる混乱、他のサムスン製品に影響波及も

  • 今年のノート7出荷見通し下方修正-ブルームバーグ調査
  • サムスン電子は7日に暫定的な営業利益と売上高を発表

韓国のサムスン電子が生産したスマートフォン「ギャラクシーノート7」の発火をめぐり世界で混乱が広がった問題で、コン・ツェさんは販売への影響を目の当たりにしている。

  迷路のように入り組んだ香港のワンチャイ・コンピューター・センターで商売をしているツェさんによれば、この混乱が始まって以後、高級機種である「ギャラクシーS7エッジ」を含めサムスン製の端末の売り上げが30%落ち込んだ。

サムスンの「ノート7」

Photographer: Chris Ratcliffe/Bloomberg

  26歳のツェさんは「灣仔電脳城」とも呼ばれる同センター内でウェル・ゴー・テレコム向け端末を販売する小さなショップで、「1回裏切られたら、8回敬遠される」と指摘。サムスンは「多くの信頼を失った」と語った。

  ノート7のリコール(無料の回収・修理)が同製品だけの問題にとどまらず、サムスンが巨額の資金を投じて磨き上げてきたブランド力全体に影響を及ぼす恐れが出ている。サムスンは7日、今回の危機が始まってから初めて業績を発表する。当初は6日の発表を予定していた。

  ノート7の売り上げが当初予想に届かないことに疑問の余地はなさそうだ。リコール以降、ブルームバーグが調査したアナリスト6人は、今年のノート7出荷見通しを平均で38%引き下げ800万台に変更した。当初は1300万台と見込まれていた。

  IBKセキュリティーズ(ソウル)のアナリスト、イ・スンウ氏は「ノート7の影響はしばらく続くだろう。良質な電話であふれている中国市場で特にそうだ」と予想。「サムスンが中国市場でシェアをもっと落す可能性があり、最近の消費者を巻き込んだ混乱を踏まえれば、ノート7のインパクトは恐らく中国本土での他の製品ラインアップに波及するだろう」と述べた。

  サムスンが今週発表するのは暫定的な営業利益と売上高のみ。正式決算は月内に発表する。

原題:Samsung Note 7 Fires Risk Hurting Demand for Other Products (2)(抜粋)

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