債券下落、ユーロは下げ渋る-ECBテーパリング観測で

  • ECBはQE終了前に買い入れを段階的に減らす可能性
  • ドルは上昇、米早期利上げ観測で金は急落

4日の金融市場では、中央銀行が異例の刺激策からの出口戦略を描き始めている可能性が再認識され、債券、通貨、株式相場は大きく揺れた。

  欧州中央銀行(ECB)が量的緩和(QE)の期間終了前に段階的に資産買い入れを減らす可能性があると、ブルームバーグがユーロ圏の複数の中銀当局者を引用して報じたのを受け、債券相場は世界的に下落し、ユーロはこの日の安値から一部値を戻した。株式相場には下押し圧力がかかった。匿名を条件に話した当局者によると、現時点での終了時期となっている2017年3月以降も月800億ユーロ(約9兆2200億円)の現行ペースで量的緩和を延長する可能性も依然排除されていないという。原油相場も下落した。

  バンク・オブ・ノバスコシアの為替ストラテジスト、エリック・セオレット氏は「市場は明らかに驚いた。前回の記者会見では、ECBの買い入れ可能資産が尽きるとの懸念でいっぱいだった」と指摘した。ユーロ圏の複数の中銀当局者によると、ECBは月100億ユーロずつペースを落としていく可能性がある。

  ユーロは対ドルで一時0.7%下落した後に下げ渋り、ニューヨーク時間午後5時(日本時間5日午前6時)現在、0.1%弱安い1ユーロ=1.1204ドル。主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.6%高と、続伸。ドルは対円では1.2%高の1ドル=102円90銭と、8月以降で最長の6営業日続伸。

  一方、米景気改善を受けた早期利上げ観測を背景に金は約3年で最大の下げとなり、1オンス=1300ドルの大台を6月以降で初めて割り込んだ。

原題:Bonds Fall, Euro Trims Drop as Tapering Bets Roil Global Markets(抜粋)

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