ブラジル株:ボベスパ指数とレアル下落-鉱工業統計から回復に懸念

  • 世論調査でテメル大統領の不人気ぶりが示されたことも悪材料
  • 小売りや大学運営会社など内需関連株が振るわない

4日のブラジル株式市場で指標のボベスパ指数は反落。鉱工業生産の落ち込みに加え、世論調査でテメル大統領の不人気ぶりが示されたことを受け、ブラジルがリセッション(景気後退)から脱却するのは容易ではないとの懸念が強まった。通貨レアルも安い。

  ボベスパ指数は前日比0.2%安の59339.23で終了。指数構成58銘柄中38銘柄が下落した。レアルは1.5%安の1ドル=3.2580レアル。金利予測の目安となるスワップレート(2018年1月限)は0.08ポイント上昇の12.17%。ブラジル中央銀行のイラン・ゴールドファイン総裁は金融緩和政策について何ら予定はないと語った。

  ブラジル資産は今年、新政権による景気回復期待から、ボベスパ指数がドル・ベースで67%、レアルは22%、それぞれ上昇している。ただこの日発表の8月の鉱工業生産が予想を上回る落ち込みとなったことに加え、年金削減など不人気とみられる財政政策も断行すると明言しているテメル大統領への支持率の低さが示されたことで、投資家はブラジルの見通しに警戒感を強めた。
 
  証券会社レローザ・インベスチメントスのアナリスト、ビトール・スザキ氏(サンパウロ在勤)は「投資家が回復のペースについてさらにその兆しを確認するまで、市場は荒い展開が続くもようだ」と語った。

  採用銘柄の中では内需関連株が振るわず、小売りのロジャス・レナーと大学運営のエスタシオ・パルチシパソンエスが下げた。インベスチメントス・イタウ(イタウザ)も安い。関係者によると、同社はブラジル石油公社(ペトロブラス)の燃料輸送事業への経営権取得提案に参加する計画だ。

  この日は、米利上げが当初予想よりも早期に実施される可能性を示唆した同国金融当局者の発言も、ブラジル資産の重しとなった。米リッチモンド連銀のラッカー総裁は、インフレ加速の可能性を阻止するために利上げを強く求めた。

原題:Brazil’s Stocks, Real Fall on Recovery Concern After Output Data(抜粋)

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