星野リゾート代表:訪日客4000万人の政府目標、「かなり楽観的」

  • 円高や海外のテロ事件が訪日外国人旅行に影響を与える可能性
  • 星野佳路代表が都内で記者団に語った
Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg
Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

今年に入って円高がインバウンド(訪日観光客)の動向に影を落とす中、星野リゾートの星野佳路代表は政府が掲げる訪日観光客目標4000万人について、「かなり楽観的な数字だ」と述べた。4日、都内での記者会見で語った。

  星野代表は「訪日外国人観光客が伸びるのは間違いない」としたうえで、円高進行や海外でのテロ事件が日本のホテルや観光業界に影響を与えるとの見方を示した。同社の運営宿泊施設に関しては、円高による「影響は出ていない」と語った。

  安倍政権は観光を成長戦略の柱の一つに位置付け、当初は東京五輪の2020年に訪日外国人旅行者数年2000万人の目標を設定していた。円高や観光ビザ緩和が奏功し、15年には前倒しでほぼ達成したことから、「20年に4000万人」と今年3月に倍増目標を新たに発表した。

  しかし、これまで訪日客に割安感をもたらしてきた円安傾向は今年に入り一変。日本銀行のマイナス金利政策にもかかわらず、中国経済の変調や英国の欧州連合(EU)離脱決定などを背景にリスク回避の円高が進行し、直近では8月に一時13年以来の1ドル=99円台に突入している。政府観光局によると、8月の訪日外国人数の前年比伸び率は12.8%と7月の19.7%から鈍化。伸び率は今年最も低い水準だ。

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