メルシュ氏:一時的緊張に耐えられない銀行は将来の存続可能性に疑問

  • 最近の金融刺激策の全体的な効果は差し引きではプラス
  • 金利引き下げには限界が存在するとメルシュ理事

欧州中央銀行(ECB)のメルシュ理事は3日のスピーチで、利益面での一時的な緊張に耐えられない銀行は、将来の事業体としての存続可能性をめぐるより大きな疑問に直面するだろうと述べた。

  メルシュ理事は、銀行の採算性が低金利による圧力にさらされているとの認識を示し、株主資本利益率(ROE)が6.5%から2%に低下するケースもあるとアナリストは予想していると指摘した。

  メルシュ氏は、最近の金融刺激策の全体的な効果が、差し引きプラスであることがECBの推計で示されているとしながらも、アナリストらによる「分析は無視できない」と発言。「数年の逆風を乗り切れない銀行については、市場にとどまり続けられる十分健全なビジネスモデルを備えているか疑問を持たざるを得ない」と語った。

  さらに「銀行をめぐる悲観的な見通しは株価を圧迫し、資本コストの増大と融資の純益縮小につながる。その結果として、ユーロ圏の企業や家計向けの貸し出しに銀行がより慎重になる恐れがある」と述べ、「金利引き下げには限界が存在する。金利が低くとどまる時期が長くなればなるほど、マイナスの副作用がより顕著になる」との見解も明らかにした。

原題:ECB’s Mersch Decries Banks That Can’t Handle a Little Pressure(抜粋)

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