豪中銀:政策金利1.5%に据え置き-商品価格回復で景気支援効果

更新日時
  • エコノミスト全員が政策金利の据え置きを予測
  • 短期金融市場では来年6月まで利下げはないと見込まれている

オーストラリア準備銀行(中央銀行)は4日、政策金利であるオフィシャル・キャッシュレートの誘導目標を過去最低の1.5%に据え置くことを決めた。予想外の商品価格回復が既に平均を上回るペースで拡大している景気の追い風となっている。

  ロウ総裁は就任後初の政策決定会合で政策金利を据え置くと、ブルームバーグが調査したエコノミスト28人全員が予想。短期金融市場の予測とも一致した。

  先進国の多くと同様にインフレ押し上げがロウ総裁の主要な課題だが、それは過去約9カ月で10%余り上昇した豪ドル高を抑える取り組みにも関係がある。豪ドルが上昇に転じたことは鉄鉱石・石炭価格の急上昇や主要貿易相手国である中国の見通し改善である程度説明できるものの、鉱山ブーム後の経済の主なけん引役であるサービス業界を圧迫している。

  コモンウェルス銀行のチーフエコノミスト、マイケル・ブライス氏は「豪中銀が利下げに消極的だというのが、ここしばらくのわれわれの見方だ」と指摘。「最近の展開の多くが恐らくそうした見方を裏付けている。国内総生産(GDP)伸び率は潜在成長率を上回り、失業率は徐々に低下する傾向にある。国内経済に追加支援が必要だと主張するのは困難だ」と語った。

  ロウ総裁は4日、「インフレはかなり低水準にとどまっている」との認識をあらためて示し、「労働コストの伸びが非常に抑制され、世界中でコスト圧力が極めて低いことを考慮すれば、この状態は当面続くと見込まれる」と述べた。

住宅市場

  また、同総裁は声明で、賃料の伸びは「ここ数十年で最低」となっており、住宅供給増加が市場に影響し始めていることを示唆した。金融緩和が資産価格に及ぼすリスクに関するロウ総裁の見解を受け、アナリストは借り入れコストの一段の低下はないかもしれないとの見方でまとまり始めている。
 
  次回の利下げ時期をめぐるエコノミストの予想中央値は来年1-3月(第1四半期)から4-6月(第2四半期)に後ずれし、トレーダーの緩和予想が初めて50%を超えるのは2017年6月となっている。 

原題:Australia Holds Key Rate as Commodity Rebound Gathers Pace (1)(抜粋)

(4段落目にアナリストのコメントを追加して更新します.)
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