ジャナスとヘンダーソン合併、資産運用業界にM&A巻き起こす可能性

  • 合併で運用資産は3200億ドルに拡大、両CEOは株主利益を強調
  • キャンター・フィッツジェラルドなど、業界内の合併増加を予想

規制強化と競争激化に見舞われる資産運用業界では、米ジャナス・キャピタル・グループと英ヘンダーソン・グループの合併を皮切りに一連の再編が起きるかもしれない。両社合併後の新会社の資産は約3200億ドル(約32兆7100億円)となる。

  ヘンダーソンのアンドルー・フォーミカ最高経営責任者(CEO)は3日、ブルームバーグテレビジョンのインタビューで、「他社も合併していればよかったとか、合併を検討するなどと言うだろう」と話し、ライバルとの統合が「顧客と従業員、株主にとって最も適切だ」と指摘した。

ジャナス・キャピタル

Photographer: Matthew Staver/Bloomberg

  業界では最近数年、株や債券のアクティブ投資に特化する資産運用会社は手数料が比較的安いパッシブ運用会社に市場シェアを奪われる展開となっている。ジャナスとヘンダーソンの新会社ジャナス・ヘンダーソン・グローバル・インベスターズの運用資産は、世界最大のブラックロックの4兆9000億ドルやバンガード・グループの3兆5000億ドルと比べると、まだ小さい。

  ブラックロックのローレンス・フィンクCEOは5月、資産運用業界で再編が進むとの見方を示していた。ベンチマークを超える成績を挙げることが厳しく、規制もパッシブ戦略に有利に働くためだ。ジェフリーズ・グループやキャンター・フィッツジェラルドのアナリストらもジャナスとヘンダーソンの合併で業界内のさらなる案件の可能性に注目が集まるとの見方を示した。

  キャンターのアナリスト、キース・ベアード氏は顧客向けリポートに、「ジュピターなど他の資産運用会社を巻き込む合併観測を続々浮上させるかもしれない」と記した。ジュピター・ファンド・マネジメントはコメントを控えた。

  ジャナスのリチャード・ワイルCEOはブルームバーグテレビジョンのインタビューで、「分野は狭まる」と語り、「われわれはブラックロックのように巨大になろうとはしていないが、運用資産の拡大で株主に一段の収益をもたらし適切な投資ができる機会をもたらす」と説明した。

原題:Henderson-Janus Tie Up Signals Fee Pressures Spurring M&A (2)(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE