ポンド安に支えられた英国株の上昇、米国の投資家は恩恵得られず

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  • FTSE100指数は4日の取引で1年4カ月ぶりに7000台を回復
  • 同指数はドル建てで年初来2%余り値下がり-ポンド建ては13%上昇

英国の欧州連合(EU)離脱見通しがより明確になる中、通貨ポンドが再び下落したことで、同国の大型株から成るFTSE100指数は4日午前に7000台を1年4カ月ぶりに回復した。しかし、英国株の半分余りを保有する外国人投資家は喜んではいない。

  FTSE100指数はポンド建てでは年初から13%上昇しているが、ドル建てでは2%余り下げており、世界金融危機以来の低調なパフォーマンスとなっている。メイ英首相が2017年3月までに欧州連合(EU)離脱プロセスを開始する方針を明らかにした後、ポンドは1985年以来の安値に接近し、英国株市場では輸出関連銘柄が値上がりした。FTSE100指数は3日、15年4月に付けた過去最高値から1.7%以内の水準で引けた。

  証券会社シティ・インデックスの市場アナリスト、ケン・オデルガ氏(ロンドン在勤)は「英国の投資家にとっては恩恵となっているが、米国の投資家にとっては痛し痒(かゆ)しだ」と指摘。「英国の資産をドル建てで保有していたら、ポンド安がこれほど大きく進んでいない場合と比較すると、実際に得られる利益はずっと少ない」と述べた。

原題:Pound-Fueled FTSE 100 Rally No Cause for Joy to U.S. Traders (2)(抜粋)

(4日朝方の数値とチャートを加えて更新します.)
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