【個別銘柄】バイオ株急騰、日立国際電やディスコ上昇、不動産は安い

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4日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は以下の通り。

  バイオ関連:コスモ・バイオ(3386)は前日比300円(22%)高の1660円、医学生物学研究所(4557)は80円(16%)高の569円でいずれもストップ高など。スウェーデンのカロリンスカ研究所は3日、2016年のノーベル医学生理学賞に、細胞が自らのタンパク質を分解してエネルギー源として再利用する「オートファジー(自食作用)」の仕組みを解明した東京工業大学の大隅良典栄誉教授に授与すると発表した。

大隅良典・東京工業大学栄誉教授

Photographer: Ken Ishii/Getty Images

  日立国際電気(6756):6.2%高の1913円。日立製作所は日立国際電の過半数株式の売却を検討していると、事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。最終的には同部門全体の売却につながる可能性があるという。半導体製造装置などの生産を手掛けている日立国際電には複数の候補企業から関心が寄せられている。

  ディスコ(6146):3.9%高の1万2410円。3日発表した7-9月期の単体売上高は前年同期比1.8%増の284億円だった。アジア地域でメモリ向けの設備投資が活発化、薄化グラインダを中心に精密加工装置の出荷が堅調に推移した。クレディ・スイス証券では、7-9月期実績は計画を7%上回ったうえ、受注高も上振れて推移しているとみられ、好評価できる内容とみる。

  不動産:野村不動産ホールディングス(3231)が4%安の1621円、東急不動産ホールディングス(3289)が0.9%安の537円、住友不動産(8830)が1.9%安の2548.5円など。クレディ・スイス証券は、今後は長期金利の上昇やマネタリーベースの伸び率低下が不動産価格の下落要因になるとし、同証カバレッジ不動産セクターの投資評価を見直した。野村不HDと東急不HDの投資判断を「アウトパフォーム」から「中立」、住友不を「中立」から「アンダーパフォーム」に引き下げた。

  小野薬品工業(4528):5.3%高の2936.5円。厚生労働省は超高額の抗がん剤「オプジーボ」の価格を17年度に最大25%引き下げることを検討すると4日付の日本経済新聞が報じた。SMBCフレンド証券の高沖聡シニアアナリストは、薬価引き下げについて50%との観測もあったため、25%程度で済むのであれば想定より引き下げ率は小さいと指摘、オプジーボは来期も増収が可能だとみる。

  カワチ薬品(2664):3.4%高の2545円。3日発表した9月の既存店売上高は前年同月比2.3%増だった。残暑などで夏物商材が好調に推移、3カ月連続で前年実績を上回った。

  ラクス(3923):10%高の1259円。三菱UFJフィナンシャル・グループ傘下のエム・ユー・ティ・ビジネスアウトソーシング(愛知県名古屋市)と業務提携したと発表。次期主力サービス「楽楽精算」をベースにMUFG専用のフィンテックサービスとして「クラウド 経費精算サービス」の開発と運用をラクスが手掛ける。

  不二越(6474):4.8%安の356円。15年12月-16年8月期営業利益は前年同期比41%減の87億2700万円だったと3日に発表した。中国経済の減速で工作機械・市販分野の需要が減少、円高の影響もあり部品事業が減収減益だった。いちよし経済研究所は、機械工具の採算悪化が予想以上とし、今期営業利益予想を121億円から114億円、来期を109億円から102億円に減額した。

  象印マホービン(7965):6.6%安の1511円。16年11月期経常利益予想を116億円から109億円に下方修正すると3日に発表した。円高による為替差損の計上などによる営業外損益が悪化した。

  クリエイトSDホールディングス(3148):2.5%安の2290円。6-8月期営業利益は前年同期比1.3%減の35億7700万円だったと3日に発表した。既存店が好調だったドラッグストア事業を中心に売上高は6.8%伸びたが、調剤報酬改定による調剤部門の伸び抑制や物販での品ぞろえ追加で利益率が低下、人員増強による人件費増加も響いた。

  新日本科学(2395):5.7%高の670円。2割出資する米創薬ベンチャーのウエーブライフサイエンシズが核酸医薬品の臨床試験を年内に米国で始めると4日付日経産業新聞が報道した。核酸医薬は難病に役立つとして世界で開発が進み、体が勝手に動いてしまう難病のハンチントン病を対象にしているという。

  じげん(3679):10%高の1226円。いちよし経済研究所は3日付で投資判断「A(買い)」、フェアバリュー1700円で調査を開始した。今後はM&Aによる自社媒体の取得・連携が一段と強化されるとし、中期計画最終年度の21年3月期営業利益は会社計画(50億円)を上回る89億円を予想した。

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