米国株:反落、ハイテクなどに売り-製造業指数上昇は材料視せず

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3日の米株式相場は反落。ハイテク株や生活必需品株を中心に売りが出た。製造業景況指数が緩慢なペースでの生産活動の拡大を示したが、景気に対する楽観を強めるには至らなかった。

  ラッセル・インベストメンツは3日付の顧客向けリポートで、高いバリュエーションが株価の上値を抑えるものの、緩やかな米景気拡大が株価の大幅な落ち込みを防ぐはずだとし、どのような下げも持ち高を積み増す好機だと指摘。米大統領選挙や利上げなどリスクのある出来事があることを考慮すれば、下落は今四半期に起こる可能性が高いとの見方を示した。

NY証取(10月3日)

Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

  ラッセルの北米投資ストラテジスト、ポール・エイトルマン氏は「当社は過度に悲観していない。米経済の成長が続き、リスク資産に効果的なバックストップを提供するとみているためだ。米国株が急落すれば、押し目買いを入れるだろう。経済のファンダメンタルズがまずまずだと考えているからだ。ただ、低調な業績と高いバリュエーションという組み合わせが慎重なトーンにつながっている」と述べた。

  S&P500種株価指数は前営業日比0.3%安の2161.20で終了。ダウ工業株30種平均は54.30ドル(0.3%)下落して18253.85ドルで終えた。

  ラッセルに先駆け、ウォール街の一部ストラテジストも第4四半期の米国株について弱気な見方を示していた。選挙戦や金利、バリュエーションなど年末前にムードが悪化するとの懸念が背景にある。ブルームバーグが実施した調査(回答19人)によると、年末のS&P500種の予想平均は2171と、8月15日に更新した最高値を約0.9%下回る水準となっている。

  ブルームバーグがまとめたデータによれば、S&P500種の株価収益率(PER)は20.3倍と、ドット・コム期以降で有数の高いバリュエーション。

  フェデラルファンド(FF)金利先物市場の動向によると、12月の利上げ確率は61%弱となっている。ニューヨーク連銀のダドリー総裁は3日、金融政策当局は利上げに慎重になるべきだと話した。

  米供給管理協会(ISM)が発表した9月の製造業総合景況指数は緩慢なペースでの拡大を示した。前月は予想外に縮小していた。今週は製造業受注や雇用統計の発表も控えている。

  ウェルズ・ファーゴ・ファンズ・マネジメントのチーフ・ポートフォリオ・ストラテジスト、ブライアン・ジェーコブセン氏は「ISM製造業指数が活動拡大の領域に戻ったことは見通しには良いことだと言える。8月の数字が弱く、米金融当局は停止ボタンを押したかもしれないが、現在は口先で利上げ観測を強めることが可能だ」と語った。

原題:Russell Favors Dip-Buying Strategy as U.S. Stocks Retreat Anew(抜粋)

(第2段落と第5段落以降を追加し、更新します.)
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