米国債:下落、ISM製造業統計の伸びで利上げ観測強まる

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3日の米国債は下落。2年債利回りはほぼ3週間ぶりの高水準に達した。朝方発表された米製造業統計を受けて、米金融政策当局が年末までに利上げするとの見方が強まった。

  イールドカーブは4日ぶりにフラット化した。償還期限の短い国債を中心に売りが広がった。米供給管理協会(ISM)が発表した9月の製造業総合景況指数は51.5と、前月の49.4から上昇した。ブルームバーグがまとめた先物データによると、12月までに政策金利が引き上げられる確率は60%として織り込まれている。9月21日以来の高水準に達した。

  TDセキュリティーズの金利ストラテジスト、ジェナディ・ゴールドバーグ氏は「ISM統計はかなり堅調だった。先月の縮小は一時的だったことが示唆された」と述べ、「12月利上げの確率織り込みが進むにつれ、イールドカーブのベアフラットニングが見られる」と続けた。

  米国債は年初来約5%上昇している。米連邦公開市場委員会(FOMC)は金利据え置きを決めた9月21日、経済データの改善を背景として利上げの論拠が強まったと声明で指摘した。金利据え置きに対して、3人のメンバーが利上げを主張して反対票を投じた。そのうちの1人であるクリーブランド連銀のメスター総裁は3日、11月のFOMCも「ライブ」の会合とみるべきだとの見解をあらためて示した。

  ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間午後5時現在、2年債利回りは3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の0.79%。終値ベースで9月13日以来の高水準。同年債価格(表面利率0.75%、2018年9月償還)は99 29/32。10年債利回りは3bp上げて1.62%だった。

  2年債と30年債の利回り差は約1.55ポイントに縮小した。

  メスター総裁はブルームバーグテレビジョンのインタビューで、11月1ー2日にワシントンで開催されるFOMCでの利上げの「論拠はなお説得力があると見込まれる」と述べた。

  米ダブルライン・キャピタルの最高投資責任者(CIO)ジェフリー・ガンドラック氏とゴールドマン・サックスがインフレ加速への警戒を示す中、インフレ連動債(TIPS)への投資意欲が高まっている。米財務省が9月22日に実施した10年物TIPS入札(110億ドル)では、約2年ぶりの高い需要となった。

原題:Treasuries Fall as Manufacturing Growth Fuels Wagers on Fed Hike(抜粋)

(相場を更新し、第4段落を加え、第6段落以降を追加します.)
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