ニッケル市場は供給ショックの恐れ、来年は価格25%上昇も-UBS

フィリピン政府の鉱山運営会社に対する取り締まりが拡大し、世界のニッケル供給量の約1割が危うくなるとの見方をUBSグループが示した。すでにニッケルを強気のコモディティーの1つに挙げていたUBSは、来年1年間で価格が25%上昇する可能性があるとみている。

  フィリピン政府は先週、環境当局への対応があるまで追加で14鉱山の操業を差し止めると警告した。これまで政府の見直し対象となった41の鉱山事業のうち、約75%が操業停止に追い込まれたり、不服を申し立てるよう伝えられたりした。見直し対象事業の大半はニッケル鉱山が占める。

  UBSによると、フィリピンのニッケル生産の55%、つまり全世界の供給量の11%が途絶える危機にひんしている。UBSのアナリスト、ダニエル・モーガン氏は9月30日に電話で、こうしたフィリピンの動きにより来年末までに1トン=1万3228ドルに達する公算が強まったと述べた。

  同氏は「いかなるコモディティーの市場でも、供給の約10%減少は大きな削減だ」と指摘。「短期的には向こう数カ月のバッファーとして十分な金属がある」としつつ、問題は2017年で、基本シナリオでトン当たり1万3228ドルを見込むものの、「さらに上昇する可能性は常にある」との見方を示した。

  現在のニッケル価格は1万560ドル前後。年初来で20%上昇し、上げの大半は6月以降に記録した。

  

原題:Nickel Market Faces Supply Shock as UBS Sees Risks Next Year (2)(抜粋)

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