10月3日の海外株式・債券・為替・商品市場

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欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は 次の通り。

◎NY外為:ドルが対円で5日続伸-9月の米製造業景況指数受け

  3日のニューヨーク外国為替市場ではドルが対円で5営業日続伸。8月以来の長期連続高となった。9月の米製造業景況指数が活動の拡大を示したことが手掛かり。同指数は前月、市場の予想外に縮小を示していた。

  ブルームバーグがまとめた先物市場のデータによれば、製造業景況指数の改善もあり、12月までの米利上げの確率は60%に上昇。ブルームバーグが実施したエコノミスト調査では、今週発表される9月の米雇用統計では雇用者数の伸び加速が見込まれている。ただサクソバンクの通貨戦略責任者、ジョン・ハーディー氏は、相場が大きく動くには「かなり大きなサプライズ」が必要になるとみている。

  同氏は「明るい米経済データはドル上昇にプラスとなる」とした上で、「今週の米経済データが意味あるものとなるためのハードルは高い。日本銀行と連邦公開市場委員会(FOMC)の政策決定が大きな動きをもたらさなかったことから、市場では極めて不安感が強い」と述べた。

  ニューヨーク時間午後5時現在、ドルは対円で前週末比0.3%高の1ドル=101円65銭。この5営業日の上昇率は1.2%となった。 

  米供給管理協会(ISM)が3日発表した9月の製造業総合景況指数は51.5と、前月の49.4から上昇した。

  ニューヨーク連銀のダドリー総裁は、借り入れコストをゼロ付近に引き下げてリセッション(景気後退)に対応する能力に限界があることを考えると、米金融政策当局は利上げに慎重になるべきだとの認識を示した。またクリーブランド連銀のメスター総裁は、米経済に利上げの機が熟していると述べ、米大統領選挙に近い日程ではあるものの11月の連邦公開市場委員会(FOMC)も「ライブ」の会合とみるべきだとの見解をあらためて示した。

  先物市場に織り込まれる年末までの利上げ確率は、1週間前には51%だった。この算出は、利上げ後の実効フェデラルファンド(FF)金利が新たな政策金利レンジの中央値になるとの仮定に基づいている。
原題:Dollar Extends Longest Winning Streak Against Yen Since August(抜粋)

◎米国株:反落、ハイテクなどに売り-製造業景況指数上昇は材料視せず

  3日の米株式相場は反落。ハイテク株や生活必需品株を中心に売りが出た。製造業景況指数が緩慢なペースでの生産活動の拡大を示したが、景気に対する楽観を強めるには至らなかった。

  ラッセル・インベストメンツは3日付の顧客向けリポートで、高いバリュエーションが株価の上値を抑えるものの、緩やかな米景気拡大が株価の大幅な落ち込みを防ぐはずだとし、どのような下げも持ち高を積み増す好機だと指摘。米大統領選挙や利上げなどリスクのある出来事があることを考慮すれば、下落は今四半期に起こる可能性が高いとの見方を示した。

  ラッセルの北米投資ストラテジスト、ポール・エイトルマン氏は「当社は過度に悲観していない。米経済の成長が続き、リスク資産に効果的なバックストップを提供するとみているためだ。米国株が急落すれば、押し目買いを入れるだろう。経済のファンダメンタルズがまずまずだと考えているからだ。ただ、低調な業績と高いバリュエーションという組み合わせが慎重なトーンにつながっている」と述べた。

  S&P500種株価指数は前営業日比0.3%安の2161.20で終了。ダウ工業株30種平均は54.30ドル(0.3%)下落して18253.85ドルで終えた。

  ラッセルに先駆け、ウォール街の一部ストラテジストも第4四半期の米国株について弱気な見方を示していた。選挙戦や金利、バリュエーションなど年末前にムードが悪化するとの懸念が背景にある。ブルームバーグが実施した調査(回答19人)によると、年末のS&P500種の予想平均は2171と、8月15日に更新した最高値を約0.9%下回る水準となっている。

  ブルームバーグがまとめたデータによれば、S&P500種の株価収益率(PER)は20.3倍と、ドット・コム期以降で有数の高いバリュエーション。

  フェデラルファンド(FF)金利先物市場の動向によると、12月の利上げ確率は61%弱となっている。ニューヨーク連銀のダドリー総裁は3日、金融政策当局は利上げに慎重になるべきだと話した。

  米供給管理協会(ISM)が発表した9月の製造業総合景況指数は緩慢なペースでの拡大を示した。前月は予想外に縮小していた。今週は製造業受注や雇用統計の発表も控えている。

  ウェルズ・ファーゴ・ファンズ・マネジメントのチーフ・ポートフォリオ・ストラテジスト、ブライアン・ジェーコブセン氏は「ISM製造業指数が活動拡大の領域に戻ったことは見通しには良いことだと言える。8月の数字が弱く、米金融当局は停止ボタンを押したかもしれないが、現在は口先で利上げ観測を強めることが可能だ」と語った。
原題:Russell Favors Dip-Buying Strategy as U.S. Stocks Retreat Anew(抜粋)

◎米国債:下落、ISM製造業統計の伸びで利上げ観測強まる

  3日の米国債は下落。2年債利回りはほぼ3週間ぶりの高水準に達した。朝方発表された米製造業統計を受けて、米金融政策当局が年末までに利上げするとの見方が強まった。

  イールドカーブは4日ぶりにフラット化した。償還期限の短い国債を中心に売りが広がった。米供給管理協会(ISM)が発表した9月の製造業総合景況指数は51.5と、前月の49.4から上昇した。ブルームバーグがまとめた先物データによると、12月までに政策金利が引き上げられる確率は60%として織り込まれている。9月21日以来の高水準に達した。

  TDセキュリティーズの金利ストラテジスト、ジェナディ・ゴールドバーグ氏は「ISM統計はかなり堅調だった。先月の縮小は一時的だったことが示唆された」と述べ、「12月利上げの確率織り込みが進むにつれ、イールドカーブのベアフラットニングが見られる」と続けた。

  米国債は年初来約5%上昇している。米連邦公開市場委員会(FOMC)は金利据え置きを決めた9月21日、経済データの改善を背景として利上げの論拠が強まったと声明で指摘した。金利据え置きに対して、3人のメンバーが利上げを主張して反対票を投じた。そのうちの1人であるクリーブランド連銀のメスター総裁は3日、11月のFOMCも「ライブ」の会合とみるべきだとの見解をあらためて示した。

  ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間午後5時現在、2年債利回りは3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の0.79%。終値ベースで9月13日以来の高水準。同年債価格(表面利率0.75%、2018年9月償還)は99 29/32。10年債利回りは3bp上げて1.62%だった。

  2年債と30年債の利回り差は約1.55ポイントに縮小した。

  メスター総裁はブルームバーグテレビジョンのインタビューで、11月1ー2日にワシントンで開催されるFOMCでの利上げの「論拠はなお説得力があると見込まれる」と述べた。

  米ダブルライン・キャピタルの最高投資責任者(CIO)ジェフリー・ガンドラック氏とゴールドマン・サックスがインフレ加速への警戒を示す中、インフレ連動債(TIPS)への投資意欲が高まっている。米財務省が9月22日に実施した10年物TIPS入札(110億ドル)では、約2年ぶりの高い需要となった。
原題:Treasuries Fall as Manufacturing Growth Fuels Wagers on Fed Hike(抜粋)

◎NY金:続落、代替投資資産としての魅力低下-原油高・ドル堅調で

  3日のニューヨーク金先物は続落。石油輸出国機構(OPEC)の減産合意を好感した原油相場の上昇がドルの堅調と相まって、代替投資資産としての金の魅力を低下させている。

  RJOフューチャーズ(シカゴ)のシニア・マーケット・ストラテジスト、ボブ・ヘイバーコーン氏は電話インタビューで、「金は主役を降りた格好だ」と指摘。「OPECの減産合意は原油に対する新たな強気材料として極めて強力なものだ。金はいまだに新しい材料を模索している」と述べた。

  ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金12月限は前営業日比0.3%安い1オンス=1312.70ドルで終了。銀先物は下落。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のプラチナとパラジウムも値下がりした。
原題:Gold Founders as Prices Slump to Three-Month Low Against Oil(抜粋)

◎NY原油:続伸、3カ月ぶり高値-OPEC合意の反響見極め

  3日のニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が続伸し、3カ月ぶり高値に達した。先週の石油輸出国機構(OPEC)減産合意の反響が続いている。

  エナジー・アナリティクス・グループ(フロリダ州ウェリントン)のディレクター、トム・フィンロン氏は「先週の合意の影響が続いている」と指摘。「合意には不完全な点が複数あるが、それでも8年ぶりの合意であることに変わりはない」と述べた。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物11月限は前営業日比57セント(1.18%)高い1バレル=48.81ドルで終了。終値ベースで7月1日以来の高値。ロンドンICEの北海ブレント12月限は70セント(1.4%)上昇の50.89ドル。
原題:Oil Advances to Three-Month High as Investors Assess OPEC Accord(抜粋)

◎欧州株:ストックス600、上昇-英国株高い、ポンド安で輸出株に買い

  3日の欧州株式相場は上昇。メイ英首相が欧州連合(EU)離脱プロセスを来年1-3月(第1四半期)中に開始する方針を明らかにし、西欧市場の主要株価指数の中で英国株の上昇率が首位となった。

  メイ首相の発言でポンド安が進み、英国の輸出株が買いを集めた。英FTSE100指数は前週末比1.2%上昇と、昨年5月以来の高水準に達した。米ジャナス・キャピタル・グループと合併する計画を発表した英資産運用会社ヘンダーソン・グループは17%高の急伸。同社がけん引し、各種金融は業種別指数の中でも大きく買われた。

  指標のストックス欧州600指数は0.1%高の343.23で引けた。一時は0.3%上昇した。この日はドイツ市場が祝日のため休場で、出来高は30日平均を約20%下回った。前週末まで3営業日続伸していた銀行株はこの日はほぼ変わらず。

  IGグループ・ホールディングスの市場アナリスト、クリス・ビューチャンプ氏は「欧州市場の雰囲気はやや慎重だった」とし、「市場は銀行に関する新たなニュースから手掛かりをつかもうとしているが、週末には特に具体的な材料がなかった。これはまだパニックが起こる可能性があり、ドイツ株が明日は下げやすい頃合いであることを意味している」と発言。「FTSE100指数はポンド安で独自の世界にいる。第4四半期に向け、ポンド安が有益な勢いをもたらすかもしれない」と付け加えた。
原題:British Shares Are Bright Spot as European Stocks Pare Advances(抜粋)

◎欧州債:イタリア債とスペイン債の利回り格差拡大-国民投票めぐる観測

  3日の欧州債市場ではイタリア国債が下落。スペイン10年債に対する利回り上乗せ幅(スプレッド)が約2年ぶりの大きさに広がった。最新の世論調査は、レンツィ伊首相の進退が問われる政治改革法案の国民投票の結果が予断を許さない状況であることを明らかにした。

  イタリア10年債はこの日下げ、先週の上げを解消した。同国紙コリエレ・デラ・セラの委託でIpsosが実施した世論調査によれば、12月4日の国民投票で有権者の25%が反対票を投じる意向。これに対し支持を表明したのは23%。レンツィ首相は同案が否決されたら辞任する意思を示している。

  みずほインターナショナルの金利ストラテジスト、アントワーヌ・ブーベ氏(ロンドン在勤)は世論調査結果が「イタリア国債の重しとなっているのは明らかだ」とし、「欧州金融セクター全般の問題にイタリアが影響を受けやすいと市場がみなしている事実もある。これもイタリアを圧迫している」と語った。

  ロンドン時間午後4時33分現在、イタリア10年債利回りは前週末比5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.24%。先週は3bp下げていた。同国債(表面利率1.6%、2026年6月償還)価格はこの日、0.5下げ103.28。

  同年限のスペイン国債に対するスプレッドは33bpに拡大。これは終値ベースで2014年10月以来の大きさとなる。
原題:Italian Yields at Two-Year High Versus Spain on Referendum Poll(抜粋)

(米国株、米国債を更新します.)
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