日立、日立国際電気の過半数株式売却を検討-関係者

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日立製作所は日立国際電気の過半数株式の売却を検討していると、事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。最終的には同部門全体の売却につながる可能性があるという。

  関係者によると、半導体製造装置などの生産を手掛けている日立国際電気には複数の候補企業から関心が寄せられている。話し合いはまだ早い段階で、売却しない可能性もあるという。日立国際電気の時価総額は約19億ドル(約1930億円)。

  4日午前の取引で日立国際電気の株価は一時、前日終値比7.3%高となった。8月1日以来の日中上昇率。午前の取引を同5.4%高の1898円で終えた。日立製作所の株価は同1.7%高の472.9円。

  中国に加え、原油安の打撃を受ける資源国からの需要が落ち込む中、日立はポートフォリオの見直しを進めている。東原敏昭社長兼最高経営責任者(CEO)は4月、デジタル技術に注力する一方、非中核資産をスピンオフする計画に言及した。日立は日立国際電気の株式50%強を保有する。

日立の東原CEO

Photographer: Akio Kon/Bloomberg

  決算報告書によると、日立国際電気の2016年3月期通期売上高は前年比2.4%減の1807億円。純利益は26%減の130億円だった。映像・無線ネットワーク部門の目標未達について、「市場環境が大きく変化」したことを理由に挙げていた。

  日立広報担当の竹内昌之氏はこの株式売却について「事業強化の可能性は常に様々検討しているが、個別案件についてはコメントできない」と述べるにとどめた。日立国際電気の佐々木和哉広報部長は「親会社の日立に関する報道で、われわれはコメントする立場にない」と述べた。

  楽天証券経済研究所の土信田雅之シニアマーケットアナリストは、日立国際に対して複数の候補企業から関心が寄せられていると伝わったことで、同社株の信用売りの買い戻しが行われているとみていると述べた。親会社の日立が事業の選択と集中を進めており、「今後の推移に注目している」と話した。

原題:Hitachi Said to Weigh Selling Stake in $1.9 Billion Kokusai Unit(抜粋)

(最終段落にアナリストのコメントを加えます.)
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