トランプ氏側近も内心お手上げか、「史上最悪の週」から起死回生なるか

  • 共和党のアドバイザーからも自制求める声
  • 所得税不払いからポルノ出演までさまざまな報道があった1週間

米大統領選での勝利を目指す共和党候補ドナルド・トランプ氏にとって最悪の1週間は、討論会のパフォーマンス批判で幕を開け、連邦所得税の支払いを18年間免れてきた可能性を伝える報道で幕を閉じた。

  その1週間に同氏は元ミス・ユニバースを早朝ツイートで攻撃したり、新聞の論説で不支持を表明されたり、自身の過去は棚に上げて民主党候補ヒラリー・クリントン氏の夫で元大統領のビル・クリントン氏の不倫を話題にしたり、ソフトポルノのビデオに出演していたようであることが発覚したり、クリントン候補が肺炎を患った件を取り上げ、同氏が「本当にまともではないかもしれない」などと発言した。

共和党のギングリッチ元下院議長

Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg

  共和党のストラテジストを務めるリック・タイラー氏は「大統領選の歴史上、過去のどの候補者と比べても最悪の1週間かもしれない」と発言。「これ以上、何をここに加えればいいのか、全く分からない」と述べた。

  トランプ氏が起死回生できるのか、あるいはこの1週間で選挙戦に実質敗北してしまったのか、多くの共和党員が頭を悩ませている。

  ジョージ・W・ブッシュ元大統領の側近だったジョー・ワトキンス氏は「トランプ氏が自分で掘った穴は非常に深い」とし、「第1回討論会の視聴者が非常に大勢だったことと大失敗が続いた1週間を考えると、事態の好転には遅過ぎる可能性がある」と語った。

  トランプ陣営は事態の収拾がつかなくなってクリントン陣営に対して攻勢に出るのが不可能なほどとなり、トランプ氏のアドバイザー自らが同氏に自制を求めるほどだった。元下院議長のニュート・ギングリッチ氏は「失われた1週間、トランプ氏を傷付け支持者を震撼(しんかん)させた1週間」だったと、9月30日に出演したフォックス・ニュースの番組で語った。

  共和党の世論調査専門家、フランク・ランツ氏に至っては9月15日の時点ではトランプ氏に「勝算はある」と話していたのに、10月2日には「ひどかった1週間なんてものじゃない。恐ろしい1週間だ」と言明。「スタッフがトランプ氏をコントロールできていない。勝つための戦略に集中させることが彼らの責任であるのに、それができなくなっている」と述べた。

  それでも、まだあきらめないという。大統領選の行方は「討論会にかかっている」とランツ氏は強調。「この手の話を読むのは数百万人だが、討論会は何千万人もが見守る」と話した。 

原題:Republicans Wonder if Trump Can Recover From ’Worst Week in Presidential History’(抜粋)
 

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