ドルの運命を左右か-米雇用統計の数字次第で利上げ見通しが変化も

  • トレーダーがFOMCの動きに注目する中で、ドルは年初来4%下落
  • 9月の米非農業部門雇用者数は17万人増とエコノミストは予想

ドルがスランプから抜け出すには、7日発表の米雇用統計で圧倒的な雇用増が示される必要があろう。

  ドルは先週、2週連続で下落した。市場関係者は米景気の強さや米連邦準備制度による次の政策決定の手掛かりを探しており、7日発表の9月の米雇用統計は年内利上げを見込む市場の見通しを変化させる可能性がある。9月30日時点では11月の連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ確率は17%、年内の利上げ確率は59%と見込まれていた。

  経済指標が一様でないため米金融当局は利上げを急がないとトレーダーらは予想しており、ドルは今年に入って4%下落している。金融当局は9月の段階で、データ次第の姿勢を維持しながらも景気の進展に満足を示し、いずれのFOMCでも利上げの可能性は「ライブ」との認識を示唆した。

米ドル札

Photographer: Chris Ratcliffe/Bloomberg

  トロント・ドミニオン銀行の外国為替戦略北米責任者マーク・マコーミック氏は「力強いデータが出れば11月も検討される。そのデータが当局の見解に反映されることになるが、15万人を上回れば12月は引き続きライブであり、主要通貨に対するドル相場を支える可能性がある」と語った。トロント・ドミニオンは、ドルが対ユーロで9月30日時点の1.12ドル前後から年末までに1.04ドルに上昇すると予測している。

  持続的な雇用拡大見通しは米利上げ観測を高め、ドルの先行きを明るくすることになりそうだ。エコノミスト予想では、9月の非農業部門雇用者数は前月比17万人増と、今年の平均である18万2000人増を下回る見込み。
  

原題:Fortunes of Dollar Will Turn on Whether Jobs Report Sways Fed(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE