ドイツ銀など欧州銀、株式相場全体を道連れ-システミックリスク懸念

  • 銀行株の時価総額、指数全体に占める割合11%は過去最低に近い
  • 銀行株と市場全体の指数が連関した営業日は全体の87%-年初来

欧州の株式市場で、銀行株の存在感が小さくなることは決してない。

  リセッション(景気後退)入りの脅威をかわしている欧州銀行株だが、当局への支払いやマイナス金利に苦しみ、今年これまでにその価値が2800億ドル(約28兆4000億円)縮小。時価総額がストックス欧州600指数全体に占める割合はわずか11%となり、これは過去最低水準に近い。10年前は23%だった。

  このところの市場で最も注目されているのはドイツ銀行だ。資本をめぐる懸念から同行の時価総額は3週間弱で4分の1程度が吹き飛んだが、その痛みが広がった。銀行株は9月に2.7%下落し、金融危機後の月間下落率ワースト1ー3位の2つが記録された今年の相場展開を一段と悪化させている。ストックス600銀行指数は年初来で23%下落。構成銘柄の4分の3以上が純資産価値を下回っている。

  時価総額の割合が低下したとはいえ、銀行株が株式市場全体に与える影響はこれまで同様に大きい。銀行株と市場全体の指数が連関した営業日の割合は今年これまでで87%と、2007年以降で最大。これは、次の危機を金融業界が引き起こすのではないかという懸念が弱まっていないことを示す。

  KBCアセット・マネジメントのファンドマネジャー、ディルク・ゼブレヒト氏(ブリュッセル在勤)は「システミックリスクを投資家は恐れている」と指摘。同氏は7月に一時的に楽観に転じたものの、その後は銀行株の売りに回っている。「過去10年に何度も起きた危機から、銀行は結局は回復していない。また危機が繰り返され銀行が行き詰まれば、経済と市場全体も一緒に沈む」と付け加えた。

原題:Europe Stock Traders Held Hostage by Banks in Expensive Reminder(抜粋)
  

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