ドイツ銀に新たな痛手、モンテ・パスキの取引めぐりイタリアで起訴

  • 野村とモンテ・パスキの元幹部も起訴された
  • 判事はミラノで12月15日の開廷を予定

イタリアの銀行モンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナの2008年の損失隠しで同行と共謀したとしてドイツ銀行と同行従業員1人、元幹部5人が1日、イタリアの裁判所で起訴された。ドイツ銀には新たな痛手となった。

  当時グローバル金利業務を統括していたミシェル・フェイソーラ氏とグローバル資本市場部門の元共同責任者アイバー・ダンバー氏らが起訴された。両氏はドイツ銀のアンシュー・ジェイン前共同最高経営責任者(CEO)の側近で、いずれも退社している。検察によると、モンテ・パスキが損失隠しのために金融取引契約を利用し、08年から12年にかけての不正会計につながったという。

  ドイツ銀は先月、住宅ローン担保証券(RMBS)販売をめぐる問題決着のために140億ドル(約1兆4200億円)の支払いを米司法省に求められた。同行は法律関連費用の増大に伴う財務の負担を乗り越えられると投資家や顧客を安心させようとしているが、アトランティック・エクイティーズの金融アナリスト、クリストファー・ウィーラー氏はイタリアでの起訴について、「新たな醜聞であり、古い取引であるとはいえ痛手だ」と指摘した。

モンテ・パスキ本店(シエナ)

Photographer: Marc Hill/Bloomberg

  フェイソーラ氏はコメントを控えた。ダンバー氏の携帯電話にメッセージを残したが、返答はない。

  ドイツ銀元幹部らのほか、モンテ・パスキの元幹部、同行との間で同様の取引を行ったとされる野村ホールディングスの元幹部らも起訴された。イタリアの法律では社員による特定の犯罪について会社も責任を負うとされるため、今回の起訴では会社側も被告とされた。裁判は12月15日に予定されている。

  ドイツ銀は電子メールで、「法廷で答弁する。きょうはこれ以上のコメントはない」との立場を示した。野村の弁護士、ギド・アレバ氏は「モンテ・パスキの不正会計をめぐって野村に責任はないことを明確に示す議論になると確信する」と述べた。野村とモンテ・パスキの広報担当者はコメントを控えた。

原題:Deutsche Bank Charged Over Paschi Accounts as Legal Hits Mount(抜粋)

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