メイ英首相:EU離脱来年3月までに通告-EU法も英国法に転換

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  • 首相は既存の全てのEU法を英国法に転換する法案を議会に来年提出
  • 2019年に2年間のEU離脱交渉が完了することを意味する

メイ英首相は2日、欧州連合(EU)離脱プロセスを2017年1-3月(第1四半期)中に開始する方針を明らかにした。英国のEU離脱が実際にどのような形になるかをめぐる大部分の疑問が解消されていないが、離脱戦略に関するこれまでで最も明確な意思表示となった。

  メイ首相はバーミンガムで開催中の与党保守党の党大会で、3月末までにリスボン条約50条を発動すると語り、50条に基づく2年間の離脱交渉手続きを正式に開始する意向を示した。さらに企業や投資家の不透明感を払拭(ふっしょく)するため、EU離脱が完了する日に現行の全てのEU法を英国法に転換する法案を議会に来年提出すると述べた。

  首相は「EU離脱を国民が選択した以上、われわれは事態をあまりに長く先延ばしすべきではない。リスボン条約50条の発動を不必要に遅らせることはなく、準備が整った段階でそれを行う。準備は間もなく整う見通しであり、来年3月末までにリスボン条約50条を発動させる」と言明した。

  今回示された方針は、英国がEUの前身である欧州共同体(EC)に加盟した1973年から46年後の2019年に2年間のEU離脱交渉が完了することを意味する。しかし、フォックス国際貿易相は党大会の開始に先立ち、20年に予定される次期総選挙までに英国がEUを離脱していると100%確信できるかとの質問に対し、「われわれが望むのは英国にとって最良の形での離脱であり、最も迅速な離脱ではない。タイムスケールを設定するつもりはない」と述べた。

  メイ首相は演説で、移民管理で英国の最善の利益を確保する一方で、欧州単一市場への企業のアクセスを維持すると約束した。ただ、同首相は交渉で具体的に何を要求し、これに対してEU側が何について同意するのかには言及しなかった。

  EUのトゥスク大統領は、メイ首相の今回の方針発表によって、日程をめぐる透明性が増したと述べ、リスボン条約50条が発動されれば、残るEU27カ国は英国と協力してプロセスに関与することになろうと説明した。

原題:May to Pull Brexit Trigger by March But Most Issues Unresolved(抜粋)

(最終段落を追加しました。更新前記事は開始時期を訂正済みです.)
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