アセットマネジメントOneが始動、買収視野に収益倍増へ

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  • 営業収益を現在の約500億円から1000億円への倍増を目指す
  • 国内外で公募投信などリテール分野にも力を入れる

みずほフィナンシャルグループと第一生命保険系列の資産運用会社が統合し、1日発足したアセットマネジメントOneは、他社への出資や買収も選択肢の1つとし、営業収益を現在の約500億円から1000億円への倍増を目指す。顧客層の拡大に向け、国内外で公募投信などリテール分野にも力を入れる。

  アジア1位の運用残高を有する新会社の社長に就任した西惠正氏は、当初2年半でシステム統合を完了し事務効率化を進めた上で、運用残高の100兆円への倍増を目指す方針だ。事業拡大には「インオーガニックなことを考えないとそう簡単にはできない」と話し、合併・買収(M&A)も視野に入れる。現在3カ年の経営計画を策定しているとした。

  新会社は機関投資家向け業務の運用残高は国内業界1位だが、リテール業務では業界1位の野村アセットマネジメントの半分以下。西社長は公募投信などを「相当積み上げないと、収益性も伸びてこないし、全体的な成長性もない」と述べ、同社の強みとする機関投資家向け業務で培ったソリューション提供型のビジネスをリテールに応用する考えだ。

  ETF(上場投資信託)などのパッシブ運用から、株のアクティブ運用商品やソリューション機能を生かしたクオンツ商品などへの入れ替えのほか、「最終的にはリテールへの展開に結びつける」と話した。

  世界的な低金利で運用環境が厳しい中、中央銀行の金融政策については「今、日銀が何をやったとしても、世界で一番景気が良い唯一のエンジン役の米国が金利を上げれない。これが決定的なダメージになっている」と指摘。世界的にインフレが起きていない状態の中で、「日銀単独でやれることにはある程度の限界もある」との見方を示しながらも、「ここでギブアップしないで対策打ち続けることが大事」と述べた。

  西社長は3日の発足式典で、資産100兆円超の巨大運用会社は9割以上が米国で、投資家の成長に合わせたビジネス展開で規模を拡大してきたと指摘し、「今後の期待される資産運用業界の成長に欠くべからざる存在として貢献していきたい」と抱負を述べた。その上で、顧客からの信頼度ナンバーワンを目指し「1という数字にこだわっていきたい」と語った。

  同社はDIAMアセットマネジメント、みずほ投信投資顧問、新光投信、みずほ信託銀行の資産運用部門が統合。合算の運用残高は51兆5000億円で世界30位。20位以内を将来の目標に掲げている。みずほFGはアセットマネジメントOneの経済的持ち分70%、議決権51%を保有。第一生命HDはそれぞれ30%、49%を持つ。

(第7段落で会社名を新光投信に訂正済みです)

(最終段落に株主構成を追加しました.)
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