【FRB要人発言録】緩やかな利上げ求められる-イエレン議長

9月26日から10月2日までの米連邦準備制度理事会(FRB)要人の主な発言は以下の通り(記事全文は発言者の氏名をクリックしてください)。

<9月30日>
カプラン・ダラス連銀総裁(ダラスでのイベントで):景気過熱の兆候は見当たらない。低金利を長期間維持することについては非常に慎重になる必要がある。

<9月29日>
ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁(ダブリンでのブルームバーグテレビジョンのインタビューで):ちらかと言えば早めの正常化を支持するグループに属する。後手に回るのではないかとやや懸念している。

ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁(ダブリンで記者団に):12月は利上げの時期として適切に思われる。利上げの適切な時期についての自身の見解は現在の基調が維持されることが前提だ。

イエレンFRB議長(カンザスシティー連銀での会合で):株式や社債の購入はFRBの利益になる可能性があるが、検討しなければならないコストが生じる公算が大きいだろう。(株式などの領域に資産購入を拡大するという案について)考えるのは良いことかもしれないが、われわれが現在必要としている事柄ではない。

カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁(ラピッドシティーでのタウンホール会合で):われわれはインフレの目標に達していない。インフレ期待は落ち着いたままだ。私の意見では、利上げの差し迫った必要性は見当たらない。長く待ち過ぎることの方が、早過ぎる行動よりもリスクが小さい。

ジョージ・カンザスシティー連銀総裁(CNBCとのインタビューで):自身の米経済予想は引き続き利上げの必要性を示し、私はその時期だと思う。私が他の2人とともに先週のFOMCで反対票を投じたことはFRBの弱さではなく、強さのサインだ。3

ロックハート・アトランタ連銀総裁(フロリダ州オーランドで講演):私の見解では、声明に出てくる「当面」という表現は、そう遠くない将来に政策の変更が起きる可能性があることを示唆している。

ロックハート・アトランタ連銀総裁(フロリダ州オーランドで講演後の質疑応答で):11月がライブな会合であるという考えを引き続き強めていく必要がある。今後予定されている会合の一つにおいて利上げに適切な状況が整うとみて差し支えないだろう。

パウエル理事(セントルイスでの銀行会合で発言):個人的な見解では経済は堅調だ。今後も緩やかに改善するだろう。この先の適切な軌道は緩やかなペースでの利上げだろう。

<9月28日>
イエレンFRB議長(下院金融委員会の公聴会で):現在の経済の軌道を見ると緩やかな利上げが求められる。利上げにあらかじめ決まったタイムテーブルはない。経済の過熱を容認すれば、金融当局が望むよりも速いペースで利上げせざるを得なくなる可能性がある。

イエレンFRB議長(下院金融委員会の公聴会で発言):インフレ目標の変更はFOMCが積極的に現段階で検討していることではなく、われわれは2%の目標達成に集中している。FOMCが2%の目標を将来的にも決して再評価しないとは言わない。

イエレンFRB議長(下院金融委員会での質疑応答で発言):私にとって重要なのは金融政策の決定において政治が影響したかどうかだ。そのようなことを認識したことは一度もない。

メスター・クリーブランド連銀総裁(クリーブランドでの講演で):われわれがインフレ目標でさらに前進し、労働市場の需給逼迫(ひっぱく)が続く中で利上げ先送りを続ければ、あとになってかなり急傾斜の政策経路を取らざるを得ないリスクがある。

メスター・クリーブランド連銀相殺(クリーブランドでの講演後、質疑応答で):(景気を過熱させるのは)あまり良い戦略とは思えない。

エバンス・シカゴ連銀総裁(セントルイスで開かれた銀行会議の質疑応答で):インフレを押し上げる必要がある。経済は実際のところかなり好調だ。インフレがわれわれの目標かそれに近い水準となれば、利上げする時期に恐らく近づいているだろう。

ジョージ・カンザスシティー連銀総裁(カンザスシティーでのフォーラムで):われわれは後手に回ることがないよう、緩やかでも確実に金利を調整する必要がある。

エバンス・シカゴ連銀総裁(セントルイスでの講演で):しばらくは低金利環境が続く可能性が高い。

イエレンFRB議長(下院金融委員会公聴会での質疑応答で):議会に株式購入の許可は求めていない。

カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁(イベントで発言):経済には過熱せずに進展する余地がまだある。

ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁(ロイター通信の報道):経済は利上げに対処できる。利上げを支持する。

<9月27日>
フィッシャー副議長(ワシントンのハワード大学で講演後の質疑応答で):失業率は現在5%を下回っており、労働市場のタイト化による成果が表れ始めている。

フィッシャー副議長(ワシントンのハワード大学で講演後の質疑応答で):ゼロ金利という政策には、資本があまり利益を生まないという意味で問題もあると思う。われわれは基本的に賃金を上昇させる必要があり、賃金は上昇し始めたところだ。

<9月26日>
カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁(シンポジウム後に記者団の質問に対し):(先週の金利据え置き決定について)それは正しい動きだと思う。会合で決定を支持した。米国がいつ利上げできるようになるかの問題ではない。世界経済全般がいつ高めの利上げ環境に持ちこたえることができるようになるかの問題だ。
3
カプラン・ダラス連銀総裁(サンアントニオで開催された銀行会合で):9月に多少の緩和解除があっても自分としては違和感はなかった。米経済に過熱の兆候はないものの、現在の低金利がもたらしているゆがみには懸念がある。

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