30日の米国株は上昇。ダウ工業株30種平均は160ドル超の値上がりとなった。ドイツ銀行の住宅ローン担保証券(RMBS)問題で、当初見込みよりも低い制裁金で米司法省と合意が近いとの報道に反応した。これを受けて、欧州の銀行に対する懸念が緩和された。

  AFPが報じたところによると、ドイツ銀行がRMBS問題をめぐり米当局と54億ドルの支払いで合意に近づいている。これは当初の金額を半分以上下回る。コストコ・ホールセールは四半期利益が市場予想を上回ったことが好感されて上昇した。

ニューヨーク証取
ニューヨーク証取
Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

  S&P500種株価指数は前日比0.8%高の2168.27。ダウ工業株30種平均は164.70ドル(0.9 %)値上がりして18308.15ドルだった。ナスダック総合指数は0.8%上昇した。

  オッペンハイマーのチーフ市場ストラテジスト、ジョン・ストルツファス氏(ニューヨーク在勤)は「ドイツ銀の実態はリーマンとは違うとの認識が若干ある」と述べ、「世界危機以後、規制が全て変更された結果、銀行はこうした問題にもより良く対処できるようになった。まもなく四半期の終わりになるが、投資家は多くの人が考えていたほど9月は悪くなかったと気づきつつある」と続けた。

  月間ベースでのS&P500種は0.1%安と、2カ月連続のマイナスだった。CBOEボラティリティ指数はこの日5.2%下げて13.29。

  投資家は、まもなく始まる企業の四半期決算発表に注目している。アナリスト予想ではS&P500種採用企業の7-9月期利益は1.5%減で、6四半期連続のマイナスが見込まれている。

  この日のS&P500種の産業別11指数は8指数が上昇した。金融株は1.4%高と、前日の1.5%安の下げをほぼ埋めた。エネルギー株やヘルスケア関連銘柄も上昇。一方、公益事業株は6日続落となった。 

  シティグループやバンク・オブ・アメリカはいずれも上昇した。モルガン・スタンレーやチャールズ・シュワブも高い。

  半導体銘柄はテクノロジー株の上げをけん引。クアルコムは1.6%高。前日報道されたNXPセミコンダクターズの買収検討が手掛かりとなっている。

原題:U.S. Stocks Surge as Worries Ebb Over Health of European Banks(抜粋)

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