ドイツ銀の流動性は潤沢、ストレスでも持ちこたえる-アナリストの見方

ドイツ銀行は一部の顧客が現金を引き出したとしても潤沢な手元資金がある-。一部のヘッジファンドがエクスポージャー縮小に動いたと報じられドイツ銀株が急落したことについて、複数のアナリストがこのような見方を示した。

  ドイツ銀はトレーディングの顧客が取引を減らすなどで深刻なストレスにさらされても2カ月以上持ちこたえるのに十分な流動性があると、オートノマス・リサーチのアナリスト、スチュアート・グレアム氏は29日のリポートでドイツ銀の届け出資料を参照して説明した。

  また、プライムブローカー事業の顧客であるヘッジファンドの預金額は恐らくドイツ銀の資金源の3%に過ぎないとジャーネイ・オマヘン氏らゴールドマン・サックス・グループのアナリストは概算。さらに、欧州中央銀行(ECB)の資金供給オペを利用できることも指摘した。

  ドイツ銀のヘッジファンド向け事業で800社余りの顧客の中の約10社が今週、保有する上場デリバティブ(金融派生商品)の一部をドイツ銀から他の金融機関に移したと、ブルームバーグ・ニュースが内部文書を基に報じていた。

  グレアム氏は「ドイツ銀には多数の問題があるが、流動性はその一つではない」と書いている。

  ドイツ銀の6月30日時点の流動性準備は2230億ユーロ(約25兆2250億円)で、30日間に流出が想定される額に対する現金および現金相当資産の割合は124%と最低要件の100%を上回る。

  ミゲル・ヘルナンデス氏らBNPパリバのアナリストらはリポートで「少なくとも今のところ、問題は手元流動性ではなく、ドイツ銀の信頼に取り返しのつかない傷がついてしまったという点だ。過去の例は顧客の信頼が簡単に失われることを示しており、ある点を超えると流動性準備は急速に消耗し得る」と分析した。

原題:Deutsche Bank Has Plenty of Liquidity Amid Stress, Analysts Say(抜粋)

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