7&iHD:今期予想を下方修正、スーパーや百貨店で減損損失

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  • スーパーでの値下げや百貨店での衣料売り上げ不振で営業減益も
  • 「きっちりうみを出してきた。有言実行だ」-投資家

セブン&アイ・ホールディングスは、今期(2017年2月期)の連結純利益業績予想を半分以下に下方修正すると発表した。スーパーストアや百貨店事業の店舗にかかる減損などを6-8月期に新たに計上するという。

  発表資料によると、純利益予想を従来の1720億円から800億円に減額した。アナリスト19人による予想平均は1859億円だった。売上高は6%減の5兆7700億円に、営業利益は6.9%減の3530億円へとそれぞれ下方修正した。イトーヨーカ堂などスーパーストア事業で在庫削減のための値下げや、そごう・西武の百貨店事業で衣料の売り上げが不振だったことで減益を見込む。また両事業の収益計画を見直す過程で、店舗にかかる減損損失と百貨店事業ののれんの減損損失を新たに計上した。

セブン-イレブン

Photographer: Tomohiro Ohsumi/Bloomberg

  7&iHDは営業利益の8割以上をセブン-イレブン・ジャパンなどのコンビニエンスストア事業に依存しており、採算性の低いスーパーや百貨店の立て直しが課題となっている。また消費者のオンラインでの買い物が広がる中、いつでもどこでも買い物ができる環境を提供するオムニチャネル戦略を進めるが、経費がかさんでおり、収益貢献には至っていない。

  ミョウジョウ・アセット・マネジメントの菊池真最高経営責任者(CEO)は、減損計上について「きっちりうみを出してきた。有言実行だ」と電話取材で述べた。一方で「日本の消費動向は、売上高が増えている状況では全然ない」と事業環境の厳しさを指摘した。7&iHDは10月6日に6-8月期決算発表を行い、併せて中期経営計画を発表する予定。

  セブン-イレブンの成長を導いた鈴木敏文前会長兼最高経営責任者(CEO)から経営のバトンを5月に引き継いだ井阪隆一社長は、傘下の通販事業で3期連続赤字のニッセンホールディングスの抜本的な事業構造改革を目指して完全子会社化を発表したほか、低採算にあえぐそごう・西武の百貨店事業では一部店舗の閉鎖を決めた。西武旭川店とそごう柏店は9月30日で閉店する。

(投資家のコメントを第4段落に加えます.)
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