中国本土から飛び出すクオンツ投資運用会社-世界との競合はまだ先か

世界2位の経済大国、中国のクオンツ投資運用会社がこれまでに見られなかったペースで本土以外で業務を始めている。ドイツ銀行のアジア太平洋プライムファイナンス責任者マーロン・サンチェス氏が指摘した。

  香港やシンガポールなどの市場でトレーディングを始めたり計画しているのは、AQRキャピタル・マネジメントの元社員が創業したXYインベストメンツやBNYメロン・ウェスタン・ファンド・マネジメントの最高経営責任者(CEO)だった胡斌氏が率いるコファンドなどだ。

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Photographer: Andrey Rudakov/Bloomberg

  サンチェス氏は電話インタビューで、「私が目にした中では、中国本土のクオンツ投資会社によるオフショアでの事業拡大の最大の波だ」と述べた。ドイツ銀は今年これまで、中国を本拠とする企業が運用する新たなクオンツファンドにプライムブローカレッジサービスを提供する契約を10件獲得したという。

  2002年から香港に住む同氏は、中国の金融システムにおいてヘッジファンドが規制のグレーゾーンにあった時代も見てきた。

  ただ今のところ中国のクオンツ投資会社がアジアに進出している世界的なファンドを脅かす存在となる可能性は小さい。中国の投資会社は大半が小規模で、XYが受けた資本コミットメントは約3500万ドル(約35億円)。アジア株の上昇・下落に賭けるケイマン諸島に登記しているファンド向けだ。トニー・タン夫妻が運営する同社は現在、本土の中国人顧客向けに約3億ドル相当を運用している。

原題:Hedge Funds Are China’s Newest Export as Quants Flock Abroad (1)(抜粋)

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