【個別銘柄】銀行株安い、平和堂は急落、アスクルやイオンモル上昇

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30日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は以下の通り。

  銀行株:三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)が前日比2.1%安の505.1円、みずほフィナンシャルグループ(8411)が2.2%安、新生銀行(8303)が1.9%安など。財務不安がくすぶるドイツ銀行をめぐり、一部ヘッジファンドが同行向けエクスポージャーの縮小に動き出していることが明らかになった。ドイツ銀懸念から29日の米国株式市場では銀行株が下落。大和証券投資戦略部の石黒英之シニアストラテジストは、顧客が資産を移しているとの報道が出ると、今回のドイツ銀に限らず金融機関では顧客の動きが連鎖する可能性があると指摘。欧州金融機関の相互不信が連鎖すれば銀行間の資金が滞って貸し渋りのリスクがあり、日本の銀行も影響を受けかねないと語った。

ドイツ銀問題の波及警戒

Photographer: Tomohiro Ohsumi/Bloomberg News

  平和堂(8276):8.8%安の1964円。大和証券は29日付で投資判断を「1(買い)」から「2(アウトパフォーム)」、目標株価を3300円から2500円に引き下げた。下期入り後に中国子会社売上高が底入れ傾向だが、単体は収益性改善に相応の時間を要すると分析。2017年2月期営業利益予想を163億円から154億円(会社計画162億円)、来期を173億円から160億円に減額した。

  アスクル(2678):5.5%高の3815円。9月度の単体売上高は前年同月比9%増、今期に入り4カ月連続プラスだった。LOHACOは同48%増。ジェフリーズ証券では、全体としてややポジティブと評価、LOHACOではソフトバンクとの連携に効果が出始めていると指摘した。

  イオンモール(8905):3.1%高の1588円。発行済み株式総数の0.23%にあたる自己株を30日に消却すると同日発表した。また、現行の株主優待に加え、1000株以上3年以上保有の株主にギフトカードを進呈する長期保有株主優待制度を新設した。

  住友化学(4005):2.4%安の445円。持分法適用会社のペトロラービグが、プラント建設第2期工事の遅延を発表した。野村証券では、安定稼働までの不透明感が高まった印象で住友化の株価にややネガティブと指摘。 17年4-6月(従来予定16年9月)に完工できるか、良質製品が供給できるかを見極めたいとした。

  倉元製作所(5216):80円(35%)高の310円でストップ高。岩井コスモ証券投資調査部の堀内敏一課長は、シャープ(6753)が有機ELディスプレー試験生産のため約574億円を投資するという30日午前の発表を受けて、有機EL関連銘柄として買われたと電話取材で述べた。同社は有機ELの陽極用ITO膜を手掛ける。

  ウェザーニューズ(4825):4.7%安の3030円。6-8月期営業利益は前年同期比15%減の6億6300万円だった。アジア展開に先立つ人材や生産性向上に向けた開発スタッフの採用、基幹システム開発関連の費用増加などが響いた。

  タカタ(7312):1.4%安の355円。同社の経営再建問題で、スポンサー企業選びの入札に参加したダイセルなど5グループすべてが出資の前提として法的整理を提案していることが分かった、とロイター通信が29日報じた。

  富士通ゼネラル(6755):1.7%高の2180円。野村証券は29日付で投資判断「買い」で調査を開始した。グローバルな販売網を有し、拡大余地の大きい北米やインドの市場成長を取り込むことが可能と指摘。構造改革を経て空調機器を中心とする事業ポートフォリオが完成しており、財務体質も著しく改善したと評価する。目標株価は2700円。

  ラクス(3923):3.1%高の1155円。4-9月期営業利益予想を2億4600万円から3億8200万円に上方修正する、と29日発表した。次期主力サービス「楽楽精算」を中心にクラウド事業全体が好調、全社的なコスト低減活動も奏功した。

  ニューフレアテクノロジー(6256):7.6%高の5270円。4-9月期営業利益予想を58億円から84億円に上方修正した。電子ビームマスク描画装置本体の売り上げが下期から前倒しになり、前年同期比では30%減益見通しが一転、1.1%増益になる。

  ニチユ三菱フォークリフト(7105):4.4%高の669円。持分法適用関連会社のユニキャリアを完全子会社化する、と29日発表した。経営統合でスケールメリットを追求し、より多くのシナジー獲得を目指す。

  G-FACTORY(3474):飲食店をはじめ店舗型サービスを展開する企業に対し出退店時のサポートを行う同社が30日、東証マザーズ市場に新規上場した。朝方から買い気配値を切り上げ、公開価格3240円に対し54%高の5000円で初値を形成した。 16年12月期営業利益は前期比50%増の4億1300万円を見込む。終値は4205円。

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